頭皮を清潔に保っているはずなのに、頭皮のかゆみを感じたことのある女性は多くいらっしゃるのではないでしょうか。
頭皮がかゆいと不快に感じるだけでなく、仕事や勉強に集中できなかったり、頭皮を無意識に掻いてしまい頭皮を傷つける原因となったりします。
本記事では、女性特有の原因も含めた頭のかゆみの原因と対策を紹介します。
頭皮のかゆみに悩む女性はぜひ参考にしてみてください。
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女性特有の頭皮のかゆみの原因とは？対策はある？
女性特有のかゆみの原因
頭皮のかゆみの女性特有の原因には、女性ホルモンの影響があります。
女性ホルモンには、皮脂の分泌を抑えたり肌にうるおいを与える「エストロゲン」と皮脂の分泌をうながす「プロゲステロン」の2種類があります。
生理中や、40代半ばから50代半ばの更年期には特に、「エストロゲン」の分泌量が低下します。それにより、頭皮を含む肌が乾燥し角層のバリア機能が低下して少しの刺激でかゆみを感じやすくなる可能性があります。
女性ホルモンが影響して頭皮がかゆい場合の対策
女性ホルモンが原因で頭皮がかゆい場合の対策としては、下記のようなものがあります。
・シャンプーを変える
かゆみの原因菌の増殖を抑える抗真菌成分「ミコナゾール硝酸塩」を配合したシャンプーに変えてみましょう。
・市販の薬で症状を抑える
頭皮のかゆみはステロイド外用剤（塗り薬）で治療するのも有効ですが、発症している病気によってはステロイド外用剤を使用できない場合があります。
自分に適したステロイド外用剤がわからない場合や、市販の薬を1週間ほど使用しても改善がみられない場合は、皮膚科を受診することをおすすめします。
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その他で考えられる頭皮のかゆみの原因とそれぞれの対策
頭皮のかゆみの原因には、女性特有のもの以外にも様々なものがあります。
男女関係なく原因となり得る事象を紹介しているので、ご自身の普段の生活や頭皮の状況と照らし合わせて頭皮のかゆみの原因を確認してみましょう。対策も合わせて解説しているので参考にしてみてください。
汗・汗疹（あせも）
汗をかいたり汗をかいた状態を放置することが、頭皮のかゆみの原因になっている場合があります。
頭皮には多くの汗腺があり、汗をかくと皮膚が刺激されることでかゆみが出ます。
また、汗腺の出口が詰まり汗が溜まると汗疹（あせも）を発症し、赤みを伴った小さな発疹ができることがあります。
【対策】
頭皮に汗をかいた場合はこまめに拭き取り、シャワーを浴びるなどして頭皮に汗が溜まった状態を放置しないようにしましょう。
また、長時間帽子を被る場合は定期的に外して湿気を逃がすようにしましょう。
もし汗疹（あせも）になってしまった場合も同様に対策すると良いですが、場合によっては皮膚科を受診し適切な治療を受けることも検討しましょう。
皮脂の過剰分泌
頭皮のべたつきを感じる場合は、皮脂の過剰分泌が頭皮のかゆみの原因かもしれません。
皮脂には、頭皮への刺激を防ぐ皮膚バリア機能としての役割があるため、適度な量の皮脂は必要です。しかし、皮脂が過剰に分泌された状態で放置すると、皮脂を栄養とするマラセチア菌などの常在菌が増殖して、かゆみ・フケなどの皮膚トラブルに繋がります。
【対策】
頭皮の皮脂の過剰分泌を抑えるための対策には下記のようなものがあります。
詳しい対策は関連資料で確認してみてください。
・正しい方法でシャンプーする。
・脂っこい食事を避けてバランスの良い食事をする。
・自分に合ったシャンプーを変える。
・十分な睡眠をとる。
・ストレスを溜め込まない。
頭皮の乾燥
頭皮が乾燥すると外部からの刺激や異物から頭皮を守ることができず、かゆみに敏感になります。
季節の変わり目や冬場など、頭皮が乾燥しやすい時期は特に注意が必要です。
【対策】
頭皮の乾燥を抑えるための対策には下記のようなものがあります。
・シャンプーの頻度を見直す。
・洗浄力の弱いシャンプーに変える。
・40度以上のシャワーを使用しない。
・バランスの良い食事をとる。
紫外線
頭皮は紫外線の影響を受けやすく、紫外線によるダメージが頭皮の乾燥や炎症を引き起こし、かゆみを引き起こす場合があります。
【対策】
頭皮を紫外線から守るのに有効な手段は下記です。
・帽子を着用する。
・日傘を使用する。
・頭皮用の日焼け止め（スプレータイプのものなど）を使用する。
ストレス
精神的なストレスも、頭皮のかゆみの原因となることがあります。
ストレスによって皮膚の新陳代謝（ターンオーバー）が乱れると頭皮が乾燥し、その結果、かゆみを引き起こす場合があります。
【対策】
趣味に没頭するなど、自分にあったストレス発散法を見つけ適度にストレスを発散するように心がけましょう。
シャンプーの種類・シャンプーの仕方
自分の肌に合っていないシャンプーの使用や間違ったシャンプーの仕方により、頭皮のかゆみを引き起こしている場合があります。
【対策】
適切なシャンプーの選定方法、シャンプーの仕方を確認して、正しく頭皮を洗浄しましょう。
フケ症・脂漏性皮膚炎
フケ症や脂漏性皮膚炎によっても頭皮のかゆみを感じることがあります。
頭皮の角質が通常より大量に剥がれ落ち、フケとして目立っている状態を指します。
脂漏性皮膚炎は、皮脂の分泌が盛んな部位に生じやすく、かゆみや赤みを伴う皮膚炎です。
【対策】
正しいシャンプーの方法で頭皮の清潔を保ったり、食生活を改善して頭皮環境を改善していくことが有効です。
自分での改善が難しければ皮膚科で適切な治療を受けることを検討しましょう。
アレルギー
特定のアレルギー物質に触れることでアレルギー反応が起き、かゆみを伴う皮膚炎が起きることがあります。
アトピー性皮膚炎もアレルギー性の疾患で、強いかゆみを伴うことがあります。
【対策】
原因となるアレルゲンを特定し、接触を避けることが大前提ですが、もしアレルギー反応が出てしまった場合は皮膚科を受診し、抗ヒスタミン薬やステロイド外用薬の使用を検討しましょう。
応急処置としては、冷水で濡らしたタオルを頭に当てる方法があります。
頭ジラミ症
頭ジラミは頭皮に寄生する吸血性の昆虫で、さされるとしばらくして激しいかゆみが起こります。
プール、サウナ、温泉での感染の他、頭ジラミに感染している人と共有した帽子やタオル、枕などから感染します。頭皮に頭ジラミの卵がないか確認してみましょう。
【対策】
まずは市販のシラミ駆除薬（スミスリンなど）を使用してみましょう。
症状が改善しない場合は周りに人に症状がうつる前に専門家に相談することをおすすめします。
上記で紹介したように、頭皮のかゆみの原因は様々です。
原因によって自分で対策ができるものと医師に相談が必要な場合はあるので、自分の普段の生活や頭皮の状況を確認して適切な対策を行いましょう。
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対策をしてもかゆみが止まらない場合は専門家に相談
紹介した対策をしても頭皮のかゆみが止まらない場合は、皮膚科などを受診することをおすすめします。解説したように、頭皮のかゆみの原因は様々なため自己判断を誤って症状を悪化させてしまう場合もあります。
原因やその後の処置によっては薄毛や抜け毛に発展してしまう可能性もあるので、心配な方は早めに医師に相談しましょう。
頭皮のかゆみのお悩みでよくある質問｜Q＆A
Q.頭皮がでこぼこしていてかゆい！これは何？
A.頭皮がでこぼこして炎症が起こっていることを「頭皮湿疹」と呼びます。
頭皮湿疹を発症するとかゆみだけでなく、赤みやフケを伴う場合があります。原因はシャンプーなどによるかぶれ、皮脂の過剰分泌、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹（じんましん）など様々です。
Q.頭皮のかゆみでは市販の薬で治せる？
A.ステロイド外用剤など市販の薬でかゆみを抑えられる場合があります。
ただし、発症している病気によってはステロイド外用剤は使用できない場合があります。
自分の症状に適したステロイド外用剤（塗り薬）がわからない場合や、市販の薬を1週間ほど使用しても改善がみられない場合は、皮膚科を受診することをおすすめします。
Q.頭皮のかゆみがあるときにおすすめのシャンプーは？
A.頭皮がかゆい場合のシャンプー選びでは下記を重要視すると良いでしょう。
・刺激の少ないシャンプーであること。
頭皮環境を良好に保つためには、洗浄力が強すぎないアミノ酸系シャンプーや、天然由来の洗浄成分が配合されたシャンプーを選ぶと良いでしょう。乾燥肌や敏感肌の方は特に、刺激の少ないシャンプーがおすすめです。
・抗菌作用のある成分が入っているか。
かゆみや炎症に有効な成分（ミコナゾール硝酸塩ピロクトンオラミン・グリチルリチン酸ジカリウム・イソプロピルメチルフェノール・サリチル酸など）が配合されているかどうかを確認してシャンプーを選んでみましょう。
・抗炎症成分が入っているか。
抗炎症成分には、グリチルリチン酸ジカリウム、シロキクラゲエキスなどがあります。
