「家を出る前は大丈夫だけど、夕方には髪の毛がベタベタになる…」「髪を洗ったのにベタつき、テカテカが気になる…」と悩んでいる男性は多いかと思います。
せっかくヘアセットをしたにも関わらず前髪がまとまって割れてしまったり、髪がテカテカしていると周りの視線も気になりますよね。
本記事では、髪の毛がベタベタしてしまう男性向けに、原因と解消方法、外出中の応急処置方法についても解説します。最後まで読むことでベタつく髪の毛のお悩み解消につながるでしょう。
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男性の髪の毛がベタベタする原因

男性の髪の毛がベタベタしてしまう大きな原因はズバリ、過剰な皮脂です。男性は男性ホルモンの関係で女性に比べて皮脂量が多いため当然といえるでしょう。
以下のグラフの通り、男性の皮脂分泌量は思春期以降から20代にかけて急激に増加します。また男性の場合、年齢を重ねても皮脂の量はほとんど減りません。

また、頭皮は皮脂腺が全身で最も多く、頭皮の皮脂はシャンプーして洗い流されても、ほぼ1日で元の量に戻るとされています。
下記で過剰な皮脂の元となる3つの要素を詳しく解説します。
- 生活習慣の乱れ(脂質や糖質の多い食べ物の摂りすぎ、睡眠不足)
- ストレス
- 不適切なヘアケア
画像出典・参考 男性の肌の特徴|花王
生活習慣の乱れ(脂質や糖質の多い食べ物の摂りすぎ、睡眠不足)
頭皮の皮脂が多くなる原因として、まず生活習慣の乱れが疑われます。中でも当てはまりやすいのが、脂質や糖質の多い食べ物を摂りすぎる食生活や睡眠不足です。
脂質や糖質は皮脂の主成分である中性脂肪を形成しやすいため、過剰に摂取すると皮脂分泌量が増える原因につながります。外食やコンビニ食が中心になると、脂質が摂取過多になりやすいので注意しておきましょう。以下では脂質・糖質が多い食べ物の例を紹介します。
成分 | 具体的な食べ物の例 |
脂質 | ・ベーコン・ウインナー・揚げ物類・バター・マーガリン・マヨネーズ・牛肉・豚肉・アボカド |
糖質 | ・そうめん・ラーメン・かぼちゃ・りんご・アイスクリーム・どら焼き・ショートケーキ・ジュース・ポテトチップス |
また、睡眠不足もホルモンバランスの乱れを引き起こし、皮脂が増えることにつながります。このように生活習慣の乱れは髪のベタつきの元になるのです。
ストレス
不安やストレスも頭皮の皮脂を増やす原因となります。ストレスにより自律神経が乱れると男性ホルモンが増加しやすくなるためです。
また、強いストレス状態ではアドレナリンの分泌量も増加します。アドレナリンには皮脂の分泌を促進する作用があるため、これも過剰な皮脂を引き起こし髪の毛がベタつく要因となります。
不適切なヘアケア
不適切なヘアケアも皮脂が多くなる大きな要因です。
毎日のように整髪料を使う方や、シャンプーやリンスを手早く済ませるという方は要注意です。整髪料やシャンプーの主成分は油分です。洗い流しが不十分で髪や頭皮に残ってしまうとベタベタの原因になります。
なお、しっかり洗い流そうとして頭皮を強くこすったり、40度以上のお湯で洗い流すといった行為も皮脂の増加につながります。皮脂を過剰に洗い流すと、頭皮は潤いを守るために皮脂の分泌量を増やそうとするためです。
また、自身の頭皮に合っていないシャンプーを使用している場合も、皮脂の増加につながります。 たとえばオイリー肌の方が洗浄力の弱いシャンプーを使うと皮脂が落ちきらずにベタつきが残り、乾燥肌の人が洗浄力の高いシャンプーを使うと、皮脂を過剰に洗い流してしまいます。
このように、髪の毛がベタつく原因には誤った洗髪方法や、シャンプー選びも関わってくるのです。
髪が夕方にベタつく・洗髪したのにベタベタ|時間帯、状況別の要因

上述の通り、髪の毛がベタベタしてしまう原因は皮脂が大きく関係しています。皮脂は時間の経過で頭皮から髪へと広がっていくため、シャンプーをしても時間が経つほど髪のベタつきを感じやすくなります。それを踏まえた上で、時間帯・状況別でも髪の毛のベタつきを招く要素を以下の表でまとめました。
時間・状況 | ベタつきが考えられる原因 |
朝 | ・睡眠中に分泌された皮脂が髪に広がるため |
夕方、夜 | ・日中の活動で分泌された皮脂が時間経過によって髪の毛に広がるため ・マスクを日常的に使用される方は、マスク着用による湿気 |
洗髪&ドライヤー後 | ・シャンプーのすすぎ残し ・シャンプーやリンスのコンディショニング効果のある成分の残留 ・ドライヤーの温風による汗 |
朝髪の毛がベタついているという方は、睡眠中に分泌される皮脂の影響が考えられます。
夕方や夜のベタつきは、やはり時間経過による皮脂の広がりが大きな原因でしょう。日中マスクを日常的に着用されている方は、マスクと顔の隙間から漏れる湿気の影響も考えられます。
洗髪・ドライヤー後にも関わらずベタベタするという方は、シャンプーやリンスの成分による可能性があります。また、ドライヤーの温風が汗を招きベタつきの原因になっている可能性も考えられます。
髪の毛のベタベタの解消方法

男性の髪の毛のベタベタを解消するために効果的な方法をご紹介します。主に以下の4つが挙げられます。
- 食生活の改善
- 睡眠の質を高め十分な睡眠時間を確保する
- ストレスを溜め込まない
- 適切なヘアケア
食生活の改善
髪のベタつきを改善するために欠かせないのが食生活の改善です。脂質や糖質の多い食べ物は摂りすぎないようにすることが大切です。
また、夜は日中に比べて、中性脂肪をはじめとしたエネルギーが消費されにくい時間帯です。皮脂の分泌を抑えるために、夕食は脂質や糖質を避ける方がおすすめです。
正常な皮脂バランスのためにビタミンを摂ることも、髪のベタベタ解消に効果的です。中でもビタミンB群は、皮脂をコントロールする働きがあります。おすすめのビタミンとそれが含まれる食品を以下で紹介します。
おすすめのビタミン類 | 多く含まれる食品の例 |
ビタミンB群 | ・アボカド・豚肉・レバー・うなぎ・サンマ・サバ |
ビタミンA | ・バター・卵黄・人参・モロヘイヤ・ほうれん草 |
ビタミンC | ・赤ピーマン・ブロッコリー・グァバ・キウイ・レモン |
食事からビタミンの摂取が難しい場合は、サプリメントなどの活用がおすすめです。
参考 髪のベタつきを防ぐ!頭皮にいい食べものは?|大島椿株式会社
睡眠の質を高め十分な睡眠時間を確保する
睡眠の質を高め十分な睡眠時間を確保することも、髪のベタつき解消に効果的です。
睡眠の質を高めるには、就寝前に身体と脳をリラックスさせることが大切です。良質な睡眠をとるための具体的なポイントは、以下をおさえておきましょう。
- 就寝3時間前までに食事を終える
- 就寝1~2時間前からスマホ・PCを触らない
- 就寝1~2時間前に入浴する
- 寝る部屋はなるべく暗くする
- 寝具は身体に合ったものを使う
- 寝る前に身体を温める習慣を取り入れる
参考
ストレスを溜め込まない
髪のベタつき解消にはストレスを溜め込まないことも重要です。
ストレスの元となる要素はできるだけ取り除くことが好ましいです。また、適度にストレスを発散することも心がけるようにしましょう。
身体を動かしたり趣味を楽しむなど、自分に合ったストレス解消法でリフレッシュする時間を大切にしてください。
適切なヘアケア
髪の毛のベタつき改善のため、適切なヘアケアを行うことも意識しましょう。ヘアケアで最も重要な洗髪は、下記の順番で丁寧に行うことがポイントです。
- シャンプーを使う前にブラッシング・予洗いで大まかな汚れを落とす(ワックスなどのスタイリング剤が多くついている場合は、先にリンスなどをつけて、髪をほぐしながらスタイリング剤をとったのちにシャンプーすると効果的です)
- 使用するシャンプーの量はコイン大を目安にして「適量」を守る
- 力の入れ方を調整して指の腹でマッサージするように洗う。地肌用洗浄ブラシを使うのも効果的です。
- 流し残しがないように十分にすすぐ
予洗いで髪の毛や頭皮の汚れを落としておくことで、皮脂汚れを浮かせやすくなります。また、シャンプーはしっかり泡立てて丁寧に頭皮を洗いましょう。
前述通り、皮脂を落とそうとして洗い過ぎると皮脂分泌を悪化させる場合があります。すすぐ際は38℃程度のぬるめのお湯ですすぎ残しがないよう、洗浄にかかった時間よりも長い時間をかけてすすぐのがおすすめです。
洗髪後はタオルでしっかり水気を取り、ドライヤーで根元から早めに乾かすことが大切です。
参考
ヘアケアの正しい順番!各手順のやり方やコツ・注意点を徹底解説
応急処置の方法はある?外出中すぐにベタつきを解消するには

外出中や人と会う際など、今すぐに髪のベタつきを解消させたいという場面は多いかと思います。その際の応急処置の方法も解説します。主に以下の3つの方法で髪の毛のベタベタを取り除くことが効果的です。
- ティッシュオフ・あぶらとり紙で拭き取る
- 髪の生え際にフェイスパウダーを塗布する
- ドライシャンプーを使う
ティッシュオフや髪用のあぶらとり紙で拭き取る際は、ゴシゴシこするのではなく、やさしく押し当てるのがポイントです。
皮脂を吸着する成分が含まれているフェイスパウダーを髪の生え際に塗布することは、汗や皮脂が髪へ付着するのを防ぐことが期待できます。
また、水やお湯で洗い流す必要がないドライシャンプーは、吹きかけてマッサージした後、濡れたタオルで拭き取るだけで、髪のベタつき改善が期待できます。
男性の髪の毛のベタベタは普段からの対策で解消を
皮脂量が多い傾向にある男性にとって、髪の毛のベタベタは避けられないお悩みでしょう。
本記事の解説を参考に、生活習慣の改善や日々の適切なヘアケアで改善を目指しましょう。また、応急処置の方法もあるため、今すぐに改善したい場面ではぜひ活用してみてください。
なお、髪の毛のベタベタの改善が見られない場合は、皮膚の病気が疑われる場合もあるため専門のクリニックなどで相談することがおすすめです。自分に合った対策や治療を提案してくれるでしょう。