髪の毛が細いと、髪の毛が薄く見えたり清潔感がなく見えてしまうこともあるため、太くて健康的な髪の毛を手に入れたいという方は多くいるのではないでしょうか。

本記事では、髪の毛を太くするのに効果的なシャンプーやサプリ、食べ物などを紹介しています。

髪の毛を太くしたい方は参考にし、できる対策から始めてみてください。

髪を太くしたいときのシャンプーの選び方

毎日のシャンプーは髪の毛や頭皮環境に大きな影響を与えるため、太くて健康な髪を育むためにはシャンプー選びは重要な要素です。

髪の毛を太くするためには、まず頭皮環境を整えることが重要です。

健全な頭皮環境を保つためには、洗浄力がマイルドなアミノ酸系やベタイン系のシャンプーを使うのがおすすめです。

下記は、シャンプーの種類ごとの配合成分です。確認し、シャンプーを選ぶ際の参考にしてみてください。

シャンプーの 種類	配合成分
ベタイン系	・コカミドプロピルベタイン ・ラウロイルプロピルスベタイン ・ココアンホ酢酸Na ・パーム核脂肪酸アミドプロピルベタイン
アミノ酸系	・グルタミン酸系 ココイルグルタミン酸TEA、ココイルグルタミン酸Na ・アラニン系 ココイルメチルアラニンTEA、ラウロイルメチルアラニンNa ・アスパラギン酸系 ラウロイルアスパラギン酸、Naアシル（C12、14）アスパラギン酸TEA ・グリシン系 ココイルグリシンTEA、ココイルグリシンNa

シャンプー選びを正しく行っても、シャンプーの仕方が頭皮や髪の毛に悪影響を及ぼす場合もあります。

詳しいシャンプーの種類の解説や、正しいシャンプーの仕方は下記資料で確認してみましょう。

参考資料：シャンプー時の抜け毛対策│適切な洗い方やシャンプーの選び方を解説

髪が太くなる食べ物

髪は摂取した栄養素から作られるため、健康な髪を育むためには髪に良い栄養素を摂取することが重要です。

髪の毛を太くするために効果的な栄養素は、タンパク質（ケラチン）や亜鉛、ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンDです。

下記の表で、それぞれの栄養素は具体的にどのような食べ物から接種できるのか確認してみましょう。

栄養素	具体的な食べ物の例
タンパク質 （ケラチン）	・牛肉、鶏肉、豚肉 ・卵 ・大豆
亜鉛	・牡蠣 ・チーズ ・レバー
ビタミンA	・ほうれん草 ・にんじん ・レバー
ビタミンB群	・卵 ・青魚 ・レバー
ビタミンD	・鮭 ・きくらげ ・干ししいたけ

ケラチンはタンパク質の一種で、髪の毛の80〜90％を占める主成分です。

亜鉛やビタミンは髪の毛の主成分ではありませんが、髪の毛（ケラチン）を構成するために欠かせない栄養素です。

髪に良い食べ物ばかりを摂取しては栄養バランスが崩れてしまう恐れがあります。普段の食事にバランスよく取り入れることを意識してください。

髪に良い食べ物について、下記資料ではさらに詳しく解説しています。

関連資料：薄毛対策で髪に良い食べ物は？髪質によい栄養素や食事改善のコツも解説

髪を太くしたいときのサプリの選び方

髪の毛を太くする食べ物を摂取することが難しい場合は、サプリメントで足りない栄養を補給することも可能です。

髪の毛を太くするために効果的なサプリの成分は下記です。

サプリを購入する際は参考にしてみてください。

参考：物質構造化学研究所「放射光で確認、亜鉛で毛髪のハリコシ回復」

参考：シスカールBHパンフ

その他の髪が太くなる習慣

その他の髪の毛を太くする習慣を紹介します。

自分が取り組めそうなものから取り組んで、対策をしてみましょう。

髪の毛を太くする習慣は下記です。

各項目について詳しく解説します。

適度な運動をする

髪の毛を太くするには、有酸素運動による血行促進が効果的です。

適度な運動により、身体の血行が良くなることで頭皮や髪の毛への栄養が行き渡りやすくなり、髪の毛を太くすることが期待できます。

ウォーキングやジョギング、サイクリングがおすすめですが、運動が苦手な方は日常生活の中に意識的に有酸素運動を取り入れてみましょう。

下記で日常で取り入れやすい有酸素運動の例を紹介します。

参考：日本ディサースリア臨床研究会「有酸素トレーニングの基礎理論」

良質な睡眠をとる

髪の成長に必要な成長ホルモンは主に睡眠中に分泌されるため、髪の成長には良質な睡眠が欠かせません。

特に夜10時から翌2時までの「ゴールデンタイム」と呼ばれる時間帯は成長ホルモンの分泌が活発になるため、この時間帯に睡眠をとることが理想的です。

厚生労働省によると、成人の適切な睡眠時間は6〜8時間とされています。ただし、個人によって最適な睡眠時間は異なるため、自分に合った睡眠時間を見つけることが大切です。

また、就寝前のPC・スマホ使用は画面の光によって脳が覚醒し、良質な睡眠の妨げになります。

代わりに、本を読む、音楽を聴く、ハーブティーを飲むなどリラックスする時間を設けることで、スムーズに入眠し睡眠の質を高めることができます。

参考：厚生労働省「良い睡眠の概要（案）」

育毛剤を使う

育毛剤を使うことで頭皮環境を改善し頭皮の炎症を防ぐとともに、血行促進や毛母細胞の活性化を促すことができます。

下記の資料では、育毛剤のNGな使い方と正しい使い方を解説しています。

育毛剤をの使用を検討している方は参考にしてみてください。

参考資料：育毛剤の正しい使い方｜男女共通の使用タイミングや意識すべきこと

頭皮マッサージをする

頭皮をマッサージすると、頭皮の血行が促進されます。

それにより毛根の最下部にある毛母細胞へより多くの酸素や栄養素が届くようになり、髪の成長に必要な材料が十分に供給されるようになります。

さらに、頭皮マッサージのリラクゼーション効果によりストレスホルモンの分泌が抑制され、ストレスによる頭皮の血行不良が改善する可能性があります。

下記は正しい頭皮マッサージの方法です。

頭皮マッサージを始めてみたいという方は下記資料も確認し、正しい方法でマッサージを実践してみましょう。

参考：頭皮環境はマッサージで改善できる！血行を促進し薄毛・抜け毛を予防する方法

細くなった髪の毛は対策しても太くならない可能性が一定ある

ここまで、髪の毛を太くする方法を紹介してきましたが、細くなった髪の毛は、対策しても太くならない可能性があります。

生活習慣の乱れやカラーやパーマによるダメージ、誤ったヘアケアにより髪の毛が細くなっている場合、対策をすることで髪の毛を元の太さに戻せるケースが多いです。

一方で、毛周期が乱れたことで細くなってしまった髪の毛の場合は、元に戻すのは難しいです。

髪の毛の成長・回復には毛周期という髪の毛が生え変わる周期が関わります。髪の毛は「成長前期→成長後期→退行期→休止期」の4段階を繰り返しますが、毛周期が乱れると休止期が長くなり、全体的に髪の毛が細くなります。

さらに加齢も影響すると、対策をしても細くなった髪の毛を元に戻すことは難しくなるので注意してください。

参考：男性型脱毛症と育毛有効成分

対策をしても髪の毛の細さが気になる場合は専門家に相談

髪の毛を太くする対策をしても効果が全くでない、または、髪の毛が急激に細くなったという方は、脱毛症などの病気を発症している可能性があります。

考えられる病気には下記のようなものがあります。

病気の種類	病名
脱毛症	・AGA（男性型脱毛症） ・円形脱毛症 ・粃糠性脱毛症 ・脂漏性脱毛症 ・びまん性脱毛症
その他の病気	・甲状腺疾患 ・鉄欠乏性貧血

脱毛症やその他の病気を発症している場合は、セルフケアでの改善は難しいため、気になる方は早めに医師に相談しましょう。

早期発見・早期治療で改善が期待できます。

症状が進行する前に医療機関を受診して適切な治療を受けましょう。