パーマをかけたいと考えている方の中には、頭皮や髪の毛へのダメージが気になる方も多いと思います。

結論、パーマをかける際は頭皮や髪の毛へのダメージは避けられません。

しかし、パーマの種類や前後のケア・メンテナンスによってはダメージを最小限に抑えてパーマを楽しむこともできるため、ぜひこの記事を最後まで読んで、参考にしてみてください。

パーマは頭皮に悪影響？

前述のとおり、パーマは頭皮や髪の毛に一定のダメージがかかります。

健康な頭皮のpHは4.5-6.5の弱酸性ですが、パーマ液（pH9-11のアルカリ性）が付着することで強アルカリ性に急変し、赤みやかゆみ、ヒリヒリ感を感じることがあります。

また、パーマは化学反応を利用して髪の形状を変える施術です。

簡単にいうと、髪の毛を一度破壊して再構築するような施術のため、頭皮だけでなく髪の毛にもダメージを与えてしまいます。

パーマをするとはげる？

パーマをするとはげるのではないかと心配に思う方もいるかと思います。

前述した通り、頭皮や髪の毛にダメージを与えやすい施術のため、薄毛リスクの一因になる可能性があります。

しかし、パーマが直接的に薄毛の原因となることはありません。

正しい施術方法やケアによって、薄毛を防ぐことは可能なので、パーマをかけたいけど薄毛が不安という方もひとまず安心して問題ないでしょう。

パーマの種類

ひとえにパーマと言っても、パーマにもいくつか種類があります。

代表的なパーマとして、以下の3つが挙げられます。

• デジタルパーマ
• コールドパーマ(チオグリコール酸系パーマ)
• システインパーマ

以下で詳細に解説していきます。

デジタルパーマ

まず最初に挙げられるのは、デジタルパーマです。

デジタルパーマは聞き馴染みのある方も多いのではないでしょうか。

デジタルパーマとは、薬剤を付けた髪の毛にさらに熱を加えてカールをつけるパーマのことを指します。

薬剤にプラスして熱を加えて施術するため、もちが良いことが特徴です。

一方で髪の毛にかかる負担が大きく、施術時間も長めで3〜4時間かかることが多いです。

コールドパーマ

次に挙げられるのは、コールドパーマ(チオグリコール酸系パーマ)です。

コールドパーマとは、熱を使わずに薬剤のみでカールをつけるパーマのことです。

薬剤のみを使ってカールをつけるため、デジタルパーマなど熱を使うパーマよりも、ダメージを抑えられることが可能です。

施術時間もデジタルパーマより短く、1〜2時間程度で終わります。

一方で、デジタルパーマよりは持続期間が短かったり、湿気には弱いというデメリットもあります。

システインパーマ

3つ目に挙げられるのは、システインパーマです。

ここまで挙げたパーマの中で、最も髪の毛に負担がかかりにくく、髪に優しいパーマと言えます。

髪の毛と同じアミノ酸成分であるシステインを使用したパーマで、髪の毛だけでなく、頭皮にも刺激が少ないため、敏感肌の方にも適しているといえます。

ダメージ毛には効果が出やすい反面、カラーやブリーチをしたことがないような健康な髪の毛にはカールがかかりにくいというデメリットもあります。

パーマの種類と特徴まとめ

ここまで紹介したパーマの主な特徴と、それぞれに向いている人の特徴は以下のとおりです。

参考にして、自分に最も適しているパーマの種類を見つけましょう。

パーマによるマイナートラブル

パーマをかけると一定のダメージを頭皮や髪の毛に与えます。

パーマをかけたときに、頭皮と髪の毛に起こる主なマイナートラブルは下記の通りです。

以下で詳しく解説していきます。

頭皮のかぶれ

パーマをかけた際に起こる主なマイナートラブルの1つとして、頭皮のかぶれが挙げられます。

パーマ液に含まれている化学物質が肌に合わないと、頭皮に炎症が起こる可能性があります。

ヒリヒリした感じがしたり、かゆみや赤み、軽い腫れが出る場合もあります。

症状が重いと、発疹が出たり頭皮だけでなく顔や首にまで症状が現れる場合もあります。

これは、施術中から施術翌日にかけて出る可能性があるトラブルのため、施術中におかしいと感じた場合や、前述した症状を感じた場合は、すぐ施術者に伝えて中断してもらいましょう。

参考　接触皮膚炎診療ガイドライン 2020

髪の毛へのダメージ

パーマをかけた際のマイナートラブルとして2つめに挙げられるのは、髪の毛へのダメージです。

前述したとおり、パーマは一度髪の毛を破壊して再構築するような施術のため、どうしても髪の毛へのダメージは避けられません。

主に、パサパサ・ゴワゴワした感じになったり、枝毛や切れ毛が増えるといった症状が見られます。

特に、カラーを定期的に行っていてダメージが蓄積していたり、髪が乾燥しているとダメージを受けやすい傾向にあります。

参考　毛髪の損傷とヘアケア｜公益社団法人日本毛髪科学協会

パーマのダメージから頭皮と髪の毛を守るために

ここまで、パーマによる頭皮や髪の毛への影響やダメージについて説明してきましたが、正しいケアを行えばダメージを最小限に抑えることは可能です。

ダメージを最低限に抑えるためには、施術前・施術後の両方でケアや気にした方が良いポイントがあるため、以下で詳細に解説していきます。

施術前のケアと準備

パーマをかける前には、以下の表を参考に準備をしておくことがオススメです。

特に、体調がすぐれない場合はアレルギー反応が出やすくなりやすいため、体調管理には十分に気をつけて体調が少しでもすぐれない場合は、施術を避けましょう。

施術後のケアと注意事項

施術後は、以下の表を参考にケアやメンテナンスを行うことがオススメです。

パーマを長持ちさせたいのであれば、最大48時間はシャンプーをしないほうがおすすめですが、体調や季節によって早めても問題はありません。

以下の表は、あくまでも参考として確認し、自分にあったケアやメンテナンスを行いましょう。

まとめ

ここまで、パーマの種類や特徴などを紹介してきましたが、結論、パーマをかける際は、頭皮や髪の毛へのダメージは避けられません。

しかし、パーマの種類や、パーマ前後のケア・メンテナンス次第でダメージを最小限に抑えることはできるため、自分の頭皮や髪の毛の状態・体調を考慮してその時に最も適したパーマをすることがおすすめです。

パーマをしようか悩んでいる方は、ぜひこの記事を参考にパーマをかけて、様々なスタイリングを楽しんでください。