抜け毛はだれにでも毎日出るものですが、本数が増えると正常か（安心しても良い状態か）気になる方は多いでしょう。

若いうちはそれほど気にならなくても、年齢を重ねて抜け毛の本数が増えると薄毛にならないかと心配になるものです。

本記事では正常な抜け毛の状態や本数の目安、注意したい薄毛のサイン、髪の毛の健康を保つために見直したい習慣などを詳しく解説します。

最後まで読むことで自分の髪の毛や抜け毛の状態を知り、将来の薄毛を予防するための適切な対処ができるようになるでしょう。

最近になり抜け毛の本数が増えて心配な方や、将来の薄毛に関する不安をお持ちの方は参考にしてください。

正常な抜け毛の本数は1日に50～100本

抜け毛は誰にでも毎日のように見られますが、1日あたり50〜100本の範囲であれば過度に心配する必要はありません。

人間の髪の毛は生涯にわたり「生えては抜ける（=毛周期）」を繰り返しますが、周期は毛穴ごとに異なるため全体的に見ると髪の毛のボリュームは一定に保たれます。

しかし、春先や秋口を始め季節の変わり目になると、一時的に抜け毛の量が150〜200本に増えることがあります。

通常は1ヶ月程度で抜け毛の増加が落ち着きますが、数ヶ月にわたり200本以上の抜け毛が見られる方は注意が必要です。

生涯に繰り返される毛周期には上限があるため、大量の抜け毛が続く方は速やかに対策を考えなければなりません。

参考 これって病気？気になる抜け毛、薄毛とそのしくみ｜杏林大学医学部付属病院

【画像付き】正常な抜け毛の状態とは？

正常な抜け毛は上掲の図のように、毛先から根元にかけて徐々に太くなり、根元が丸く膨らみを帯びているのが特徴です。

また、毛周期の休止期に自然に抜け落ちた正常な抜け毛には、毛根鞘（もうこんしょう）と呼ばれる半透明のゼリー状の物質が付着しています。

毛根鞘には髪の毛の根元と頭皮をつなぐ接着剤のような役割がありますが、休止期を迎えると毛根から自然に離れ始めます。

一方、異常な抜け毛は毛根が小さかったりいびつな形だったりする上、毛根鞘が薄いもしくは見当たらない点が特徴です。

「要注意な抜け毛」の特徴に合致する方は、脱毛症の可能性も疑われるため早急に対処する必要があります。

異常な抜け毛の特徴を次項でさらに詳しく解説します。

抜け毛の正常・異常を見分けるポイント

抜け毛が正常か異常か見分ける主なポイントは以下の5つです。

• 急に抜け毛が増えた
• 抜け毛が細い・短い
• 毛根が小さい（ない）・尖っている
• 毛根が黒い・黄色がかった白さ
• 抜け毛の増加が数ヶ月続いている

正常な抜け毛の本数がわかったとはいえ、本数を数えて判定するのは非現実的なため、抜け毛が正常か異常か見分けるポイントを知っておきましょう。

急に抜け毛が増えたことを実感している

抜け毛が正常か異常か見分けるポイントの一つが、急に抜け毛が増えたと実感しているかどうかです。

抜け毛は毎日のように見られる生理現象の一種ですが、実感として抜け毛が増えている方は脱毛症や何らかの病気の疑いがあります。

以前に比べてお風呂の排水溝に詰まる抜け毛が増えている方や、ドライヤーの後に床に落ちている髪の毛が増えている方は要注意です。

なお、抜け毛のおよそ6割は入浴中やドライヤーの際に発生します。

そのため、浴室や脱衣所以外の場所（枕や部屋の床など）に抜け毛が多く見られる方は、より注意が必要といえるでしょう。

抜け毛が細い・短い

抜け毛が細いもしくは短い場合、正常な抜け毛ではない可能性があります。

毛周期は通常3〜6年の成長期と成長がストップする退行期、髪の毛が抜けて新たに成長した髪の毛が伸びるのを待つ休止期に分けられます。

髪の毛は1日に0.3〜0.4ミリメートル伸びるため、抜けるまでに36〜72センチメートル伸びる計算です。

男性は月に1回ほど散髪する方が多いため36センチメートルまで伸ばす方は少ないですが、あまりにも短い抜け毛がある場合は要注意です。

また、日本人の髪の毛の太さは0.07〜0.08ミリメートルですが、それ以下の細さの場合は髪の毛が十分に成長していない可能性があります。

抜け毛の正確な太さを確認するのは難しいため、以前と比べ細く弱々しい抜け毛が増えていないかチェックしてみましょう。

参考

毛髪に関する数字｜日本毛髪科学協会

安全タイプ（Yesの数が３つ以下）｜全国理容生活衛生同業組合連合会

毛根が小さい（ない）・尖っている

毛根が小さい（ない）・尖っている点も、抜け毛が正常か異常かを見分けるポイントです。

正常な毛周期の休止期を迎えて抜け落ちた髪の毛の毛根は、マッチ棒のように膨らみを帯びています。

毛根が小さいもしくはない場合、髪の毛が十分に成長する前に抜け落ちている可能性があります。

毛根の正確な大きさを測るのは難しいですが、毛先から根元にかけて徐々に太くなっていて、先端が丸みを帯びていれば正常な抜け毛と判断できるでしょう。

また、毛根がふくらみを帯びておらず尖っている場合、炎症により毛根が破壊されている疑いがあります。

参考 脱毛症｜慶應義塾大学病院

毛根が黒い・黄色がかった白さ

抜け毛の毛根が黒い、もしくは黄色がかった白色の場合は抜け毛が異常な可能性があります。

髪の毛は生えた段階では白色をしており、メラニン色素のはたらきによって黒色や茶色、金色（欧米人の場合）などに色づいていきます。

つまり白髪は黒い髪の毛が白くなるのではなく、白い状態のまま成長するわけです。

健康な髪の毛は毛周期の退行期になると毛根が毛穴から離れ、メラニン色素の作用が及ばなくなるため先端が白っぽくなります。

抜け毛の毛根が黒い場合、毛周期の成長期にある髪の毛が休止期を迎える前に抜け落ちている疑いがあるでしょう。

また、毛根が黄色がかった白さの場合は、頭皮環境の悪化に伴う皮脂の過剰な分泌が疑われます。

抜け毛の増加が数ヶ月続いている

抜け毛が増えたままで数ヶ月経っている場合、異常な抜け毛と判断できます。髪の毛は毛周期に従い1日に50〜100本抜け落ちるのが一般的です。

春先や秋口などの季節性の抜け毛により、1日当たりの抜け毛の本数が200本程度に増えるケースはありますが、長く続いてもせいぜい1ヶ月程度です。

季節の変わり目を過ぎてもなお抜け毛の増加が続く場合は、異常な抜け毛と判断して可能な限り早めに対処する必要があります。

髪の毛が抜けて生え変わる毛周期の回数には上限があります。

抜け毛の増加を放置して毛周期の上限を迎える毛穴が増えると、二度と髪の毛は生えてきません。

将来の薄毛リスクを回避するためにも、自己判断で放置せず毛髪診断士などの専門家に相談するのがおすすめです。

抜け毛自体に異常がなくても該当したら注意したい薄毛のサイン

抜け毛の状態は正常な方でも、以下の症状に心当たりがあれば薄毛のリスクがあるため気を付ける必要があります。

• 髪の毛の薄さが気になる場所がある
• フケがよく出るようになった
• 頭皮や髪の毛のべたつきが気になる
• 頭がかゆいことが増えた

髪の毛の薄さが気になる場所がある方は、AGA（男性型脱毛症）の疑いがあります。

特に額の両サイドから後退が始まっている方や、つむじまわりが薄くなっている方は要注意です。

女性の方は髪全体のボリュームが減少し、地肌が透けて見える範囲が広がっている場合、FAGA（女性男性型脱毛症）の疑いがあります。

フケの量が目立つ方や皮脂の量が多い方、頭皮にかゆみがある方は粃糠性（ひこうせい）脱毛症や脂漏性脱毛症が疑われます。

髪の毛を正常に保つために見直したい習慣

髪の毛を正常に保つためには、普段から以下の生活習慣を意識しましょう。

• 規則正しい生活リズムで睡眠時間を十分に確保する
• 栄養バランスを意識した食事を摂る
• 無理なく取り入れられる運動を継続する
• 日頃の髪型を見直してカラー・パーマ等を控える
• 髪の毛・頭皮にやさしいケア方法を実践する

異常な抜け毛を放置すると薄毛の原因となりやすいため、日常の習慣を見直して改善を図ることがおすすめです。

規則正しい生活リズムで睡眠時間を十分に確保する

髪の毛を正常に保つためには規則正しい生活リズムを維持し、睡眠時間を十分に確保しましょう。

髪の毛は毛母細胞が分裂して成長しますが、細胞分裂を活発化させるためには夜間の成長ホルモンの分泌が欠かせません。

成長ホルモンが分泌される時間帯には個人差がありますが、一般的には就寝後1〜3時間程度で分泌量が最大に達すると考えられています。

睡眠の質も成長ホルモンの分泌量を左右するため、なるべく早寝早起きを心がけ、良質な睡眠をとるよう意識しましょう。

適切な睡眠時間に関しても個人差がありますが、厚生労働省では6～8時間の睡眠を推奨しています。

参考 健康づくりのための睡眠ガイド2023｜厚生労働省

睡眠と代謝の密接な関係 ｜筑波大学

栄養バランスを意識した食事を摂る

髪の毛は日常の食事から摂取する栄養素をもとに作られるため、髪の毛の健康を維持するためには、栄養バランスを意識した食事の摂取を心がけましょう。

髪の毛や頭皮のことを考えた際に摂取したい主な栄養素および食品は以下の通りです。

栄養素	はたらき	多く含む食品
タンパク質	髪の毛を作る際の原料となる	肉類・魚類・豆類・乳製品など
ビタミンA	頭皮の状態を良好に保つ	ニンジン・うなぎの蒲焼・豚レバー・海苔など
ビタミンB2	ターンオーバーを促進する	ホウレンソウ・ブロッコリー・納豆・アーモンドなど
ビタミンB6	皮脂の過剰な分泌を抑制する	赤パプリカ・サツマイモ・バナナなど
亜鉛	アミノ酸の再合成をサポートする	牡蠣・チーズ・ナッツ・豚レバー・牛肩ロースなど

また、脂っこい食事や偏食、過度な食事制限は頭皮環境を悪化させ、髪の毛の成長を妨げるためなるべく控えましょう。

参考 栄養に関する基礎知識｜国立循環器病研究センター

無理なく取り入れられる運動を継続する

日常に無理なく取り入れられる運動を継続すると、髪の毛の健康を維持する効果が見込めます。

運動により下半身の筋肉が刺激されると全身の血液循環が促進され、ターンオーバーが活発化するためです。

定期的な筋トレやランニング、スポーツに取り組むのが理想ですが、継続できなければ意味がありません。

頭皮や髪の毛の健康を維持する目的であれば、日常的にできる無理のない範囲での軽い運動で十分です。

時間に余裕がある方はウォーキングや水泳などの有酸素運動を取り入れるのがおすすめです。

仕事や家事が忙しくて運動に割く時間を取れない方は、エスカレーターやエレベーターではなく階段を使うなど工夫しましょう。

参考 厚生労働省「身体活動・運動」

髪の毛を結ぶ箇所や分け目を変えたり、カラー・パーマ等を控える

髪の毛や頭皮の健康を維持するためには、日頃の髪型を見直してカラー・パーマを控えることも大切です。

例えばいつも同じ箇所で髪の毛を結んだり分けたりすると、牽引力により頭皮にダメージが加わり抜け毛リスクを高めます。

髪の毛が引っ張られるのではなく、局所の血行不良により抜け毛が増える病気が牽引性脱毛症です。

牽引性脱毛症は髪型の見直しで改善できるケースが多いですが、毛包の深い箇所にまでダメージが及ぶと、二度と髪の毛が生えてこなくなる恐れがあります。

ヘアカラーやパーマに用いられる薬剤も頭皮や髪の毛への刺激が強いため、頻繁な施術は控えるのが無難です。

参考 パーマのメカニズム－毛髪内部の３つの側鎖結合

髪の毛・頭皮にやさしいケア方法を実践する

髪の毛・頭皮にやさしいケア方法を実践すると、髪の毛や頭皮の状態を正常に保つ効果が見込めます。

髪の毛・頭皮にとって好ましくない主なヘアケアのやり方、および改善策は以下の通りです。

好ましくないヘアケアのやり方	改善策
髪の毛だけ予洗いする	頭皮もしっかりと予洗いする
熱いお湯で洗髪する	36～38℃程度のぬるま湯で洗髪する
爪や指の先で頭皮をゴシゴシ擦る	指の腹でマッサージするイメージで優しく洗う
シャンプーの洗い残しがある	洗い残しがないようしっかりとすすぐ
洗髪後に自然乾燥させている	ドライヤーで適度に乾かす

シャンプーの際には指の腹で優しくマッサージするように頭皮を洗うのがポイントです。爪や指の腹でゴシゴシ擦らないようにしましょう。

シャンプーを終えたら頭皮を守るべき皮脂まで洗い流さないよう、36〜38℃程度のぬるま湯でしっかりと洗い流し、ドライヤーで乾かすのが基本です。

ドライヤーの熱風を当て続けると髪の毛や頭皮にダメージが加わるため、吹き出し口を左右に振りながら当てて、髪の毛に近づけすぎないようにしましょう。

参考 髪の毛に最もやさしい乾かし方とは｜大阪教育大学

育毛剤を使った頭皮マッサージを習慣にすると正常な髪の毛・頭皮を保ちやすい

生活習慣の見直しに加えて育毛剤の使用や頭皮マッサージの習慣を取り入れると、髪の毛の正常化促進に役立ちます。

薬局やドラッグストアでも購入できる育毛剤には、主に以下の効果・効能が見込めます。

• 育毛
• 薄毛・脱毛の予防
• かゆみ改善
• 毛生促進
• ふけ改善
• 病後・産後の脱毛改善
• 養毛

育毛剤は1日に1回タイプと2回タイプがあり、夜は洗髪の後に頭皮をドライヤーで適度に乾かしてから使用するのが基本です。

朝はスタイリングの前に育毛剤を塗布しましょう。

育毛剤の使用と合わせて頭皮マッサージを行うと、血行促進作用により有効成分が頭皮全体に浸透しやすくなります。

頭皮マッサージのやり方は上記の図を参考にしてください。

参考

医薬部外品の効能効果の範囲｜厚生労働省

「ヘッドスパ」における頭皮マッサージ基本手技が心身に及ぼす影響

抜け毛の異常さが気になったら早めに専門家へ相談しよう

抜け毛の異常さが気になった際には、毛髪診断士など専門家に早めに相談するのがおすすめです。

1日に100本以上の抜け毛が数ヶ月にわたり続いている方は脱毛症の進行が疑われます。

脱毛症は生活習慣の見直しや正しいヘアケアでの改善が難しいため、専門のクリニックで治療を受ける必要があります。

特に男性に多く見られるAGA（男性型脱毛症）には進行型の特徴があり、適切に対処しないと薄毛が徐々に確実に進行するため注意が必要です。

AGAは思春期以降に見られる脱毛症ですが、早期治療により改善が期待しやすいため、早めに専門家に相談しましょう。

抜け毛が正常範囲か気になる方によくある質問

抜け毛が正常範囲か気になる方から、以下3つの質問が多く寄せられています。

• 抜け毛が多くてもはげないことはある？
• 毛根鞘が大きいのは異常？
• 男女で抜け毛の原因に差がある？

抜け毛が多くてもはげないことはある？

結論、抜け毛が多くてもはげないことはあります。

一般的に1日あたりの抜け毛は50〜100本とされますが、季節の変わり目になると150〜200本程度の髪の毛が抜け落ちることがあります。

季節の変わり目の抜け毛は1ヶ月ほどすれば落ち着くのが一般的なため、数ヶ月にわたり続くようでなければ過度の心配は不要です。

反対に、100本以上の抜け毛が数ヶ月にわたり続く方は脱毛症の疑いもあるため、早い段階で専門家に相談するのがおすすめです。

毛根鞘が大きいのは異常？

毛根鞘が大きいのは、毛根が十分に育っている証拠のため過度に心配する必要はありません。

ただし、毛根鞘の色が透明感のある白色ではなく、黄色がかった白色の場合は注意が必要です。

抜け毛の根元が黄色がかった白色の場合、毛根鞘の周りに皮脂がべったりと付着している可能性があります。

毛根鞘の周りに皮脂が見られる方は、皮脂の過剰な分泌により頭皮環境の悪化を招いている恐れがあります。

皮脂の過剰な分泌は不快な臭いやかゆみなど頭皮トラブルの元となる上、抜け毛や薄毛リスクを高めるため早めの対処が必要です。

男女で抜け毛の原因に差がある？

抜け毛の原因は男女で共通点もあれば相違点もあります。

男性・女性に特徴的な主な抜け毛の原因は以下の通りです。

男性	女性
遺伝	ホルモンバランスの変化
汗や皮脂の過剰な分泌に伴う頭皮環境の悪化	過度なダイエットに伴う栄養不足
飲酒や喫煙、栄養バランスの偏った食事など不摂生	更年期障害
誤ったヘアケア・頭皮ケア不足	甲状腺機能障害

男性に特徴的な抜け毛の原因が遺伝です。特にAGA（男性型脱毛症）の発症には遺伝が深く関わっています。

その他の原因に関しては男女で共通する点もありますが、どちらかといえば男性・女性に多く見られる例を挙げています。

その他、加齢やストレス、運動不足、睡眠不足、血行不良なども抜け毛リスクを高めるため注意が必要です。

抜け毛の正常・異常を確かめて早めに適切な対処法を実践しよう

正常な抜け毛の本数は1日あたり50〜100本で、抜け毛の根元に透明なゼリー状の毛根鞘が付着しています。

毛先から根元にかけて徐々に太くなっていて、毛根がマッチ棒のように丸みを帯びていれば正常な抜け毛と判断して良いでしょう。

抜け毛の根元に黄色がかった白色の皮脂が付着していたり、毛根がとがっていたりする場合、頭皮環境の悪化により髪の毛の成長が阻害されている疑いがあります。

季節の変わり目には抜け毛の本数が一時的に増加しますが、数ヶ月にわたり100本以上の抜け毛が続く方は脱毛症の可能性もあるため注意が必要です。

抜け毛が気になる方はヘアケアのやり方や生活習慣を見直し、予防・改善に努めるのがおすすめです。

ただし、AGAを始めとする脱毛症はセルフケアでの改善が困難なため、毛髪診断士などの専門家に相談する必要があります。

本記事を参考に抜け毛の正常・異常を確かめて、早めに適切な対処法を実践しましょう。