男性の抜け毛予防には、睡眠や運動、食事といった生活習慣の改善が効果的です。また、髪の毛や頭皮のケア方法を見直すことも抜け毛の予防につながります。
しかし、予防を始めるのはどのタイミングがいいのか、具体的にどのような対策をしたらいいのかわからない方もいることでしょう。
本記事では、男性の抜け毛予防におすすめの対策方法や予防を始めるべき時期を紹介します。年齢を重ねても自信を持てる髪を維持したい方は、ぜひ実践してみてください。
男性の抜け毛の原因になり得る習慣と予防に向けた対策
生活習慣を少し改善するだけでも抜け毛の予防につながります。以下にあてはまる項目がある男性は、一度生活習慣を見直してみましょう。
- ストレス過多
- 睡眠不足
- 運動不足
- 偏食・脂っこい食事
- 刺激が強すぎるシャンプー
- 濡れた髪・頭皮の放置
- 高頻度なパーマ・カラー
- 眼精疲労
- 紫外線対策の甘さ
- 過度な飲酒・喫煙
ストレス過多
普段の仕事や家庭でのストレスが抜け毛の原因になる可能性があります。過剰なストレスは自律神経やホルモンバランスを乱し、抜け毛を引き起こします。
ストレスを感じている自覚がある方は、解消する方法を探しましょう。趣味に打ち込んだり自然や動物と触れたりすることでもストレスは解消されます。飲酒や喫煙によるストレス解消は、健康だけでなく髪の毛にも悪影響を及ぼすため控えてください。
ストレス自体を避けられるのであればそれが一番です。ストレスの原因を明確にし、避ける方法がないか考えてみましょう。
睡眠不足
睡眠不足は抜け毛の原因になります。健康的な髪や頭皮には成長ホルモンが不可欠です。成長ホルモンは睡眠中に多く分泌されるため、睡眠不足が続くと髪や頭皮に悪影響を及ぼします。
睡眠不足は血行不良も招きます。血行不良があると頭皮や髪へ必要な栄養が運ばれません。
睡眠不足を防ぐためには、睡眠の質の向上にも努めましょう。十分な睡眠時間はもちろんのこと、規則的な睡眠リズムも意識してください。
運動不足
運動不足が続くと抜け毛につながる可能性があります。運動不足は血行不良を招くため、頭皮や髪に必要な栄養を届けられなくなります。
抜け毛を予防するために、週に3回程度の適度な運動を心がけてください。ウォーキングやストレッチ、ジョギングなどの軽い運動で大丈夫です。
一方で、激しい運動はストレスや活性酸素の原因となり、抜け毛につながる可能性があります。大切なのは継続することなので、自分にあった運動を見つけてください。
偏食・脂っこい食事
外食が多い方や偏った食事も抜け毛の原因になります。抜け毛の予防に効果的な栄養素は、タンパク質や亜鉛、鉄分、ビタミン類です。
偏食がある方は、これらの栄養素が不足している可能性があります。意識して食べるようにしてください。
| 髪の毛に良い栄養素 | 豊富に含む食品例 |
| タンパク質 | ・肉類・卵・大豆製品 |
| 亜鉛 | ・牡蠣・レバー・肉類 |
| ビタミン類 | ・緑黄色野菜・柑橘類・ナッツ類 |
| 鉄分 | ・海藻類・ほうれん草・レバー |
抜け毛を予防する際に避けるべき食べ物は脂っこいものです。脂っこい食事は皮脂の分泌量を増やし、頭皮環境を悪くします。頭皮のベタつきが気になる方は要注意です。
もともと男性は女性よりも頭皮の皮脂分泌量が多い傾向にあります。偏食や脂っこい食事には十分に注意しましょう。
刺激が強すぎるシャンプー
洗浄力が強すぎるシャンプーも抜け毛の原因になりえます。また、洗いすぎやこすり過ぎにも注意が必要です。
| シャンプーのやり方 | ・最初にしっかり湯洗いをする・髪の上でシャンプーを伸ばして泡立てる・頭皮をこすらない・指の腹で頭皮自体を動かすような感覚で行う・3分ほどかけてしっかりすすぐ |
| シャンプーの選び方 | ・アミノ酸系のシャンプーを選ぶ・合成着色料やエタノールなどが非配合のものを選ぶ・保湿成分が配合された物を選ぶ |
頭皮のベタつきが気になるとしっかりと洗いたくなりますが、皮脂の取りすぎは頭皮や髪のためによくありません。頭皮にやさしいシャンプーを選び、頭皮への刺激を抑えて洗える方法でシャンプーを行いましょう。
濡れた髪・頭皮の放置
髪や頭皮が濡れた状態で放置すると抜け毛を引き起こす可能性があります。濡れたままの頭皮や髪は、雑菌が繁殖しやすい環境です。
塗れたままの髪や頭皮は抜け毛だけでなくフケやかゆみ、においの原因になります。汗をかいたあとや雨に打たれたあとは、放置せずに拭き取るようにしましょう。
お風呂のあとも必ず髪を乾かしてください。まずはこすらないように丁寧にタオルドライをしましょう。タオルドライを行うことで、そのあとのドライヤーによる熱ダメージを抑えられます。
高頻度なパーマ・カラー
高頻度で行うパーマやカラーは、抜け毛の一因です。パーマ液やカラー剤は、少なからず頭皮や髪にダメージを与えます。
パーマやカラーをするようになってから抜け毛が気になり始めた方は、パーマやカラーの回数を減らしてみてください。また、正しいシャンプーを行うことでも改善されるかもしれません。
すでに長期間抜け毛が気になっている方は、一度パーマやカラーを控えてみましょう。
眼精疲労
一見抜け毛と関係なさそうな眼精疲労ですが、抜け毛の原因になりえます。眼精疲労が生じると、目だけでなく頭皮の血流も悪くなります。
頭皮の血流が悪いと髪の毛に十分な栄養を運べません。その結果、抜け毛を招きます。
スマホやパソコン、テレビ、ゲームを長時間利用すると眼精疲労が生じます。適度に休憩を入れたりマッサージをしたりして血流を促しましょう。
紫外線対策の甘さ
紫外線によるダメージは長年にわたって頭皮に蓄積され、抜け毛の原因となります。頭皮は顔よりも紫外線に当たりやすいため、帽子や日傘での対策が必要です。
どうしても日傘や帽子に抵抗がある方は、頭皮に日焼け止めをつけてください。スプレータイプであれば頭皮へ散布できます。
また、日焼けをしたあとのケアも大切です。低刺激な頭皮用ローションで保湿してください。
過度な飲酒・喫煙
飲酒と喫煙はどちらも抜け毛の原因の一つです。摂取したアルコールを体内で分解する際に、髪の材料であるアミノ酸やビタミン、亜鉛などが大量に失われます。
タバコに含まれるニコチンは血管を収縮させます。血流が悪くなるため、髪に必要な栄養を供給できなくなるのです。
どちらもすぐに止めることは難しいと思うので、まずは量や頻度を減らすことから始めてください。
抜け毛の原因が遺伝である男性は予防できる範囲に限度あり
抜け毛の原因が遺伝の場合、予防をしてもいずれ抜け毛が発症する可能性があります。家族に薄毛の方がいる場合やAGAの家系の場合は、生活習慣の改善だけでは完全に予防できないのが現状です。
しかし頭皮環境を整えることで、抜け毛の発症を抑えたり進行を遅らせたりできる可能性があります。まずは抜け毛の予防につながる生活習慣を実践してみてください。
男性の抜け毛予防開始時期はいつがおすすめ？
男性の抜け毛予防は早く始めるに越したことはありません。例として予防を始めるべきタイミングを3つ紹介します。あてはまる方は今すぐ予防を始めましょう。
- ふとした瞬間に生え際や頭頂部の毛量が気になった時
- 同世代や上の年代の方を見て抜け毛予防を意識した時
- 健康診断であまりよくない数値が出始めた時
ふとした瞬間に生え際や頭頂部の毛量が気になった時
抜け毛や薄毛が気になったらすぐに予防を始めましょう。
- 鏡を見た時に生え際や頭頂部が気になった
- 床に落ちている髪が増えたように感じる
- 髪が細くなった気がする
- ブラッシングをした時に抜ける髪が増えた
上記のように感じたら、抜け毛の予防を始めるタイミングです。早めに対策を打ち、抜け毛の進行を食い止めましょう。
同世代や上の年代の方を見て抜け毛予防を意識した時
周囲の頭髪を見て「将来こうなりたくない」と感じたら、抜け毛予防を始めましょう。逆に、髪がフサフサな上の年代の方を見て「将来こうなりたい」と感じたときも予防開始のタイミングです。
抜け毛の予防は今すぐ実践できることばかりです。できることから少しずつ始めましょう。
健康診断であまりよくない数値が出始めた時
健康診断で数値の変化があったら、抜け毛予防開始のタイミングです。数値に変化があるということは、老化など何かしらの体の変化が出ている証拠といえます。
食生活の見直しや運動、十分な睡眠など、抜け毛の予防をおこなうことで生活習慣も改善できます。体調管理の意味も込めて抜け毛予防を始めましょう。
すでに抜け毛が気になる男性は早めに専門家・医師へ相談
すでに抜け毛が気になっている男性は、一度専門家や医師に相談してみてください。抜け毛の原因が病気である場合、早めの治療が必要です。まずは今の状態が病気でないかどうかをチェックしてもらいましょう。
抜け毛の原因が病気でない場合でも、適切な予防法や対処法をアドバイスしてもらえます。一人ひとりの頭髪の状態を診察した上で専門的な提案をしてもらえるため、効率よく抜け毛の予防ができます。
クリニックを受診して損をすることはありません。抜け毛が少しでも気になる方は、早めに専門家や医師に頭髪の状態をチェックしてもらいましょう。
男性の抜け毛の原因は習慣以外にも脱毛症の可能性もあるため注意
男性の抜け毛は脱毛症が原因である場合があります。抜け毛の原因が脱毛症の場合は、生活習慣では改善できません。医師による治療が必要です。
男性の抜け毛を引き起こす代表的な脱毛症は、以下のとおりです。
| 脱毛症 | 症状の特徴 |
| AGA（男性型脱毛症） | 額の生え際や頭頂部の髪が抜けやすくなったり細くなったりする |
| 円形脱毛症 | 突然丸い斑状の脱毛が発生する |
| 脂漏性脱毛症 | 頭皮のベタつきや湿疹、かゆみ、フケと同時に抜け毛が生じる |
| 粃糠性脱毛症 | 強いかゆみと大量のフケと同時に抜け毛が生じる |
どの脱毛症も自然治癒は難しいとされています。円形脱毛症は軽度であれば自然に寛解しますが、進行している場合は治療が必要です。
特に進行性の脱毛症であるAGAは要注意です。AGAは治療をしなければ抜け毛が進んでいき、髪が元に戻らなくなります。
抜け毛が気になる男性は、一度医師や専門家に診察をしてもらうことをおすすめします。
参考
抜け毛を予防したい男性が今からできるアクション
抜け毛が気になる男性が行うべき生活習慣以外の予防方法を紹介します。
- 頭皮マッサージの実施
- 育毛剤の使用
- プロテイン・サプリメントによる栄養補給
頭皮マッサージの実施
頭皮マッサージには、頭皮の血流を促進して抜け毛を予防する効果が期待できます。頭皮の血流が促進されることで、髪の成長に必要な栄養が届きやすくなるのです。
頭皮マッサージを行う際は、頭皮をこすらないように注意してください。頭皮や毛根を傷つけてしまうと、抜け毛につながるリスクがあります。
頭皮マッサージのやりすぎにも注意が必要です。頻度が高すぎると皮膚を守ろうとして皮脂が過剰に分泌される可能性があります。頻度は1日1回程度が目安です。
育毛剤の使用
育毛剤には、頭皮の環境を整えて育毛を促す効果が期待できます。日常生活に取り入れることで、健康的な髪を維持できるでしょう。
育毛剤は、頭皮や髪が清潔な状態で使用してください。理想的なタイミングは、シャンプーとドライヤーを行ったあとです。気になる部分の頭皮にしっかり塗布してください。
育毛剤を使用した頭皮マッサージもおすすめです。育毛剤と頭皮マッサージを組み合わせることで相乗効果を発揮します。
プロテイン・サプリメントによる栄養補給
プロテインやサプリメントを活用することで、抜け毛を予防できます。髪の主成分であるタンパク質や髪の合成に不可欠なビタミン、ミネラルは抜け毛の予防に欠かせません。
タンパク質はプロテインで、ビタミンやミネラルはサプリメントで気軽に補給できます。普段の食事を完璧に改善することは簡単ではありません。
不足しがちな栄養素がある場合は、プロテインやサプリメントで補いましょう。日常生活に手軽に取り入れられるためおすすめです。
早めに抜け毛予防を始めていつまでもかっこいい男性を目指そう
抜け毛の予防は早めに行うことがベストです。十分な睡眠や適度な運動、バランスの取れた食事などで抜け毛の予防ができるため、今すぐにでも実践できます。
すでに抜け毛が気になっている方は、一度専門家に相談してください。抜け毛の原因が病気である場合は治療が必要です。
見た目の印象は髪でガラリと変わります。いくつになっても自信を持てる髪をキープしたい男性は、早めに抜け毛の予防を行いましょう。
