「おでこの広さが気になる」「最近生え際が後退してきた気がする」と悩んでいる女性も多いのではないでしょうか。
はげは男性特有の悩みというイメージはありますが、近年ではおでこはげに悩む女性が増えています。おでこが広いと、好きなヘアスタイルを楽しめなかったり、いつも人の目が気になってしまったりと日常生活に影響を及ぼしかねません。
本記事では、生え際の後退とおでこはげの原因を詳しく解説します。おでこはげの原因によっては対策次第で改善する可能性があるため、おでこの広さに悩みがある方はぜひチェックしてみてください。
おでこ・生え際の後退を自分でチェックする方法とは?

おでこと頭皮の間に指が2〜3本ほど入ると、おでこはげの可能性があるといわれています。しかし、もともとのおでこの広さには個人差があるため、おでこはげを特定する明確な基準はありません。
以下の点が該当するか、以前の自分と比べておでこの広さをチェックするとよいでしょう。
- 生え際が後退してきた
- 前髪やこめかみが薄くなってきた
また、抜け毛が増えてきたり、頭皮が透けて見えたりすると薄毛が進行している可能性があります。おでこの広さだけでなく、髪の毛全体を日頃からチェックしておきましょう。

広いおでこ・M字はげが気になり始めた女性に多い原因

広いおでこ・M字はげが気になり始めた女性に多い原因は以下の通りです。
- 過度なストレス
- 血行が悪化する生活習慣
- 偏った食事・無理なダイエット
- 負担の大きいヘアスタイルの多用
- 生まれつき・遺伝
過度なストレス
過度なストレスは、おでこ・M字はげを引き起こす要因の一つです。
ストレスにより交感神経と副交感神経のバランスが崩れ、血管が収縮することで頭皮や髪の毛に必要な栄養が届きにくくなることがあります。また、ストレスが原因で睡眠不足や食欲不振が起こり、薄毛の悪化につながる可能性もあるため注意が必要です。
日常生活において、ストレスを完全に避けることは難しいでしょう。好きな入浴剤を入れて長風呂をしたり、少し奮発して好きな食事に行ったりと、自分なりにリラックスできる方法を見つけて、適度に発散していくことが大切です。

血行が悪化する生活習慣
おでこはげが気になり始めたら、血行が悪化する生活習慣は避けましょう。
睡眠不足・運動不足・飲酒・喫煙など血流を悪くする生活習慣によって、頭部全体の血行が鈍化し必要な栄養が届きにくくなる可能性があります。頭部の栄養が不足すると、健康な髪が生えにくくなり髪の成長を妨げます。
また血流を悪くする生活習慣が続くと、症状が悪化したり進行したりと良いことはありません。睡眠不足や運動不足はストレスにもなるため、規則正しい生活習慣を心がけましょう。

偏った食事・無理なダイエット
広いおでこやM字はげに悩んでいる女性は、食生活にも気を付けましょう。
偏った食事は、十分な栄養が取れず髪にも栄養が届きにくくなります。またジャンクフードや揚げ物ばかりの食生活を続けると、毛穴の皮脂が詰まり薄毛につながるため要注意です。
さらに無理なダイエットによるカロリー(エネルギー)の不足は、代謝悪化・血行不良・ストレスの蓄積など二次的なデメリットも多くなります。
極端に食事を抜いて体重を減らすよりも、栄養バランスの整った食事や運動を継続して無理のないダイエットを心がけましょう。

負担の大きいヘアスタイルの多用
普段から負担の大きいヘアスタイルを多用していると、おでこはげにつながる可能性があります。
いつも同じ位置で結んでいたり、強く引っ張ったりする髪型は、頭皮や毛髪にダメージがたまります。髪の結ぶ位置を変えたり、なるべくゆるく結んだりと工夫が必要です。
また、カラーやパーマなどヘアチェンジのやり方によっては、薬品等の刺激が強くダメージにつながる可能性もあります。頭皮や毛髪への影響が気になる方は、美容院で相談してから施術してもらいましょう。
さらにシャンプー・ドライヤーのやり方や洗い残しなど、ケアの方法によっても傷み方が変わります。洗い残しがないよう、優しく丁寧にケアしていきましょう。
生まれつき・遺伝
おでこの広さが遺伝による場合、おでこはげが気になっても改善できない可能性はあります。
生まれつきおでこが広かったり、遺伝で親に似て額が広かったりする場合は、いくらケアしてもおでこの広さは変わりません。
しかし生まれつきや遺伝が要因で、薄毛や脱毛症になる可能性があります。
もともとのおでこの広さは変わりませんが、生え際が後退していると感じた場合にはすぐにケアを始めましょう。
女性特有の生理・妊娠・更年期なども薄毛の原因になりうる

女性が薄毛になる原因の一つに、女性ホルモンの減少が挙げられます。女性ホルモンには、髪の毛を豊かに保ったり成長を促したりするはたらきがあるためです。
女性ホルモンは、さまざまな要因でバランスが乱れます。女性特有の生理・妊娠・出産だけでなく、ストレスや無理なダイエットも女性ホルモンに影響するため、若い方も例外ではありません。
特に更年期では女性ホルモンが一気に減少するため、ヘアサイクルが乱れやすくなり抜け毛や薄毛につながります。加齢によって髪のボリュームダウンや生え際の後退が気になったら、一人で悩まず婦人科に相談してみるとよいでしょう。
高校生・20代女性でもおでこはげになる可能性はある?

高校生や20代の女性でも、おでこはげになる可能性はあります。
若年性の薄毛(脱毛症)は、生活習慣によるものがほとんどです。頭皮・毛髪への過度な刺激やストレス、ダイエットによる栄養不足・血流悪化が主な原因となります。
また、人間関係や勉強などでストレスを抱えていたり、不規則な生活で睡眠不足が続いていたりすると女性ホルモンのバランスが乱れます。さらに外食が続く、ジャンクフードを食べすぎるなどで皮脂が詰まり薄毛の原因にもなるため注意が必要です。
10代・20代の若い女性でも薄毛が気になり始めたら、進行する前にクリニックへ相談に行きましょう。
女性のおでこはげは治る?男性と比べて改善しやすいか解説

女性のおでこの広がりやM字はげ・薄毛は、男性に比べて治りやすい傾向があります。
男性の薄毛は、男性ホルモンの影響が大きくホルモンの量も多いため、治療が難しいとされています。AGA(男性型脱毛症)が約9割を占めており、投薬や通院が必要なので自力での改善は難しいです。
一方で女性の薄毛の原因は、生活習慣や頭皮環境の悪化によるものがほとんどです。おでこはげの原因が特定しやすく、生活習慣や頭皮ケアを心がけるだけで改善が見込めます。
ただし、生まれつきや遺伝によるおでこの広さは、改善できない場合も多いでしょう。骨格によるおでこの広さなのか、薄毛が進行してきたのか判断が難しい場合は、早めの医療機関への受診をおすすめします。
おでこはげが気になる女性に試してほしい改善策

おでこはげが気になる女性に試してほしい改善策は以下の通りです。
- 普段のヘアアレンジを見直す
- 正しい頭皮ケアの方法を実践する
- 規則正しい生活リズムで過ごす
- 育毛剤を使う
普段のヘアアレンジを見直す
普段のヘアアレンジは、できるだけ頭皮や髪の毛に負担の掛かりにくいものを選びましょう。
負担が少ない髪型は以下の通りです。
- サイドテール
- ハーフアップ
- ゆる三つ編み
- くるりんぱ
頭の高い位置でポニーテールやお団子ヘアにすると、強く結ぶ必要があり頭皮に負担がかかります。普段のヘアアレンジは、サイドテールやハーフアップなど、ふんわり結べるヘアスタイルが好ましいでしょう。
どうしても強く結んでしまう方は、シュシュやバナナクリップを使用して髪をまとめることをおすすめします。また毎日同じ髪型ばかりせず、結び目や分け目を変えるなどの工夫も効果的です。
正しい頭皮ケアの方法を実践する



おでこはげが気になる女性は、正しい頭皮ケアを日常に取り入れましょう。
まずは頭皮に合ったシャンプーを使用し、汚れや皮脂をきれいに洗い流します。香りでシャンプーを選ぶ女性も多いですが、中には洗浄力が強く頭皮が乾燥しやすい製品もあるため、保湿力が高くて頭皮に優しいシャンプーがおすすめです。
化粧・整髪料の洗い残しがないように気を付けて、ドライヤーでしっかり髪を乾かします。自然乾燥は雑菌が繁殖しやすく頭皮ダメージにつながるため、毎日ドライヤーで乾かすように心がけましょう。
また血行が良くなる入浴後に頭皮マッサージを行うと、より効果的です。頭皮マッサージは力まかせにせず、優しく丁寧に頭皮をほぐすイメージで行いましょう。
規則正しい生活リズムで過ごす
毎日、規則正しい生活リズムで過ごすと、女性ホルモンのバランスが整います。薄毛の改善には女性ホルモンが欠かせないため、十分かつ決まった時間の睡眠や適度な運動を取り入れることが大切です。
食事も適量を摂り、栄養バランスの整ったメニューを心がけましょう。
栄養素 | 豊富に含む食べ物の例 |
---|---|
タンパク質 | 鶏ささみ肉・卵・大豆製品 |
ビタミン | 豚ひれ肉・貝類・うなぎ |
亜鉛 | 牡蠣・ナッツ・納豆 |
タンパク質・ビタミン・亜鉛は、髪の生育に欠かせない栄養素です。揚げ物やジャンクフードはできるだけ控えて、外食が続かないように気を付けましょう。
育毛剤を使う
正しい頭皮ケアに、育毛剤を併用すると髪の毛に対してより高い効果が期待できます。
育毛剤は、毎日朝と夜に2回ずつの使用が推奨されています。夜の入浴後や朝シャワーの後(ヘアセット前)など、頭皮が清潔な状態での使用がおすすめです。また、育毛剤を使用する際は、頭皮マッサージを同時に行うと、有効成分が浸透しやすくなります。
育毛剤は、医師の処方や診察が必要なく市販での購入が可能です。女性用の育毛剤もあるので、性別に合ったものを選ぶことをおすすめします。用法用量をしっかり守り、正しく育毛剤を取り入れましょう。
対策してもおでこはげが進行するなら脱毛症の可能性あり

生活習慣や食生活を整えたり、頭皮ケアを取り入れたりしてもおでこはげが進行する場合は、脱毛症の可能性があります。
女性にも生じる脱毛症は以下の通りです。
- FAGA(女性男性型脱毛症)
- びまん性脱毛症
- 円形脱毛症
- 牽引性脱毛症
参考
おでこはげの原因が脱毛症の場合は自然治癒が難しいため、早めに専門家や医師へ相談しましょう。脱毛症は放置すると進行するため、早期の対応がおすすめです。
女性のおでこはげは、しっかり対策すると完治しやすくなっています。まずは自分のおでこのはげが脱毛症なのか生活習慣によるものなのか、原因を特定することが大切です。
おでこはげが気になりだした女性は早めに改善策を打とう

女性のおでこはげは、生活習慣の乱れやストレスが原因であることがほとんどです。薄毛の原因を特定し早めに改善することで、症状の抑制が見込めます。
また、生理・妊娠・出産・更年期など、女性特有の原因である可能性も否定できません。女性ホルモンが乱れると薄毛にもつながるため、当てはまっていないかチェックしてみましょう。
正しい生活習慣や頭皮ケアを心がけていてもおでこはげが進行している場合は、脱毛症の可能性があります。脱毛症が疑われる場合は、セルフケアでの改善が難しいため、一人で抱え込まずに専門家や医師へ相談しましょう。