「胸毛が生えている人ははげやすいのではないか」と心配な人もいるでしょう。
「胸毛が濃いとはげやすい」といわれる場合もありますが、これはテストステロンの分泌量が多いことが理由とされています。
しかし、薄毛はさまざまな原因が複雑に絡み合って起こるため、胸毛が生える点だけで薄毛の可能性を判断できるかは微妙なところです。
本記事では胸毛を濃くするテストステロンと薄毛の関係や、はげを予防する方法を解説します。
記事を最後まで読むと薄毛の原因やはげのメカニズムがわかり、将来の薄毛リスクを下げられるでしょう。胸毛が多くて薄毛が心配な人は参考にしてください。
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胸毛が生える人が必ずしもはげるとは限らない

結論、胸毛が生える人が必ずしもはげるとは限りません。
実際に自分の周りを見ても、胸毛が濃いのに髪の毛はフサフサの人もいるでしょう。
しかし、胸毛が生える人や体毛が濃い人は男性ホルモンの一種であるテストステロンが多く分泌される傾向にあります。
テストステロンは薄毛の原因となるジヒドロテストステロン(DHT)の生成に関わるため、胸毛が濃い人ははげるリスクがテストステロンが少ない人に比べて、比較的高いです。
ただ、抜け毛や薄毛は複数の原因が絡み合って起こります。
胸毛が濃い人はジヒドロテストステロンの生成を抑止したり、生活習慣の見直しにより抜け毛を予防したりする必要があります。
テストステロン値の高さが招く薄毛の仕組み

テストステロン値の高さが薄毛を招く仕組みは以下の通りです。
- テストステロンが体内の酵素の一種「5αリダクターゼ」と結合し、ジヒドロテストステロンへと変化する
- ジヒドロテストステロンが、毛乳頭細胞にあるアンドロゲン受容体に結合する
- 退行期誘導因子のTGF-βが生成され、ヘアサイクルの成長期が短縮される
- 細くて弱々しい髪の毛が増えて薄毛リスクが増加する
平均的なヘアサイクルはおよそ2〜6年ですが、AGAを発症すると半年〜1年程度に短縮されます。
生涯に繰り返されるヘアサイクルの回数には上限があるため、抜け毛が増えている人は早めの対処が必要です。
胸毛以外にも体毛が濃い人は将来の薄毛に注意が必要

胸毛以外にも体毛が濃い人はテストステロンの分泌量が多いため、将来の薄毛に注意が必要です。
体毛が濃い自覚がない人でも、以下に該当する場合は体毛が濃いといえます。
- 朝しっかりヒゲを剃っても夕方になると生えている
- ヒゲを剃った後が青く目立つ
- ヒゲが頬や首にまで生えている
- 眉毛が濃くつながって見える
- おへその周りが体毛で覆われている
- お尻からも体毛が生えている
- 周りに比べて腕の毛が多い
- 指にまで濃い毛が生えている
- すね毛が濃いため足が黒く見える
すね毛や顔のムダ毛処理を頻繁にしなければならない人は、体毛が濃いと自覚するのが適当でしょう。
胸毛が生える(体毛が濃い)人は特に注意したいはげの原因

胸毛が生える人や体毛が濃い人が特に注意したいはげの原因は以下の4つです。
- 遺伝
- 睡眠不足・不規則な睡眠習慣
- 喫煙習慣
- 肉類に偏った食事や、脂質の多い食事の多さ
遺伝
胸毛が生える人や体毛が濃い人は、遺伝が原因のはげに注意が必要です。
薄毛の原因の一つであるジヒドロテストステロンが、5αリダクターゼのはたらきによりテストステロンから生成されます。
5αリダクターゼの活発度は両親から受け継がれるため、父親だけでなく母方の祖父が薄毛の人もはげるリスクが高いです。
ジヒドロテストステロンと結合してTGF-βの生成に関わるアンドロゲン受容体の感受性に関しては、母方の遺伝が大きいと考えられています。
男性に多く見られるAGAは遺伝的要因が特に大きいため、生活習慣の見直しでは改善が難しいです。
参考文献:ハーバード大学医学校「遺伝性脱毛症」(英文による解説)
睡眠不足・不規則な睡眠習慣
睡眠不足や不規則な睡眠習慣もはげのリスクを高める原因の一つです。
睡眠不足や不規則な睡眠習慣が続くと、夜間に分泌される成長ホルモンの分泌量が減少します。
成長ホルモンは毛母細胞の分裂と密接に関わっているため、分泌量の減少により髪の毛の成長が阻害されて抜け毛リスクを高めます。
海外で行われた研究では睡眠時間が6時間以下で、軽症の睡眠時無呼吸症候群を持っている人に関して、AGAの発症リスクが高くなるとわかりました。
円形脱毛症に関しても睡眠障害が確認された人は、一般の人よりも発症率が高いとされています。
参考文献:
National Library of Medicine「男性型脱毛症の男性の睡眠の質」(英文による解説)
Annals of Medicine & Surgery「円形脱毛症と睡眠障害の双方向の関連性:観察研究の系統的レビュー」(英文による解説)
喫煙習慣
喫煙習慣もはげるリスクを高める原因の一つです。
タバコに含まれるニコチンには毛細血管を収縮させる作用があるため、髪の毛に送られる酸素や栄養が不足し抜け毛リスクが増加します。
実際にタバコと薄毛に関するメタ分析を行ったところ、喫煙者は非喫煙者に比べて男性型脱毛症(AGA)を発症するリスクが1.8倍高いことがわかりました。
また、中年米国人1241名を対象としたランダム化比較試験において、喫煙者は非喫煙者に比べ血中ジヒドロテストステロン(DHT)濃度が14%高いこともわかっています。
ジヒドロテストステロンには胸毛を生やすはたらきもあるため、喫煙習慣があり胸毛が濃い人ははげるリスクが高いと考えられます。
参考:
喫煙と男性型脱毛症の関連性に関するメタ分析研究(英文による解説)
中年男性における喫煙、年齢、相対体重、食事摂取と血清副腎ステロイド、性ホルモン、性ホルモン結合グロブリンとの関係(英文による解説)
ハーバード大学医学校「テストステロンと心臓」(英文による解説)
肉類に偏った食事や、脂質の多い食事の多さ
食事内容が肉類に偏っている人や、脂質を多く含む食べ物を好む人も、はげるリスクが高くなります。
脂質を過剰摂取すると皮脂の分泌量が増加し、マラセチアなど常在菌の異常繁殖を招きやすくなるためです。
マラセチアが繁殖すると脂漏性脱毛症の発症リスクが増加し、抜け毛リスクを高めます。
脂質の過剰摂取が原因の心血管疾患も、はげのリスクを高めます。
海外で行われた研究では、男性型脱毛症の発症者は有意に異常な脂質プロファイル(高コレステロール血症や脂質異常症など)をもつと確認されました。
脂質の過剰摂取は動脈硬化を進行させ、さまざまな生活習慣病のリスクも高めるため注意が必要です。
参考文献:
National Library of Medicine「男性型脱毛症患者の脂質プロファイル:メタ分析」(英文による解説)
加齢はテストステロン値を下げるがはげるリスクが上がる可能性はある

ハーバード大学医学校の研究では、テストステロンの分泌量が思春期に急増し、その後は1年ごとにおよそ1%ずつ減少するとわかっています。
テストステロンはジヒドロテストステロンの生成に関わるため、加齢に伴うテストステロン値の低下は薄毛リスクを下げると思われがちです。
しかし、年齢を重ねると男性ホルモン以外に、以下の原因ではげるリスクが高くなります。
- 動脈硬化の進行が原因の血行不良
- 運動不足に伴う筋力の低下
- 加齢に伴う睡眠の質の低下
- 抜け毛を伴う内科系の疾患
AGAに関しても20代の発症率がおよそ10%であるのに対し、30代では20%、40代では30%、50代以降で40数%と年齢とともに高くなることがわかっています。
参考
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胸毛が生えており薄毛も心配なら専門家へ相談するのがおすすめ

胸毛が生えており薄毛も心配な人は、毛髪診断士など専門家に相談するのがおすすめです。
薄毛の原因はさまざまですが、ストレスも抜け毛リスクを高める原因の一つです。
ハーバード大学の研究チームにより、ストレスホルモンを産生する副腎を取り除いたマウスでは、毛髪の再生サイクルが急速に進むことが判明しました。
「胸毛が生えており薄毛になるのではないか」との心配自体がストレスとなり、抜け毛リスクを高める恐れがあります。
薄毛を予防・改善するためには、毛髪診断士など専門家に相談して抜け毛の原因を突き止め、不要なストレスを取り除くことが大切です。
胸毛が濃い人は薄毛になりやすい要素があるため、なるべく早めに対処してください。
参考文献:
National Institutes of Health「ストレスが抜け毛を引き起こす仕組み」(英文による解説)
胸毛が生えるなど体毛が濃い人にはメリットもいくつかある

胸毛が生えるなど体毛が濃い人は、テストステロンの分泌量が多い傾向にあります。
テストステロンの分泌量が多いと薄毛リスクが高くなる一方で、以下のメリットがあります。
- 男性らしいがっしりとした身体つきになる
- エネルギーに満ち溢れており行動的になる
- 女性に対して積極的になれる
テストステロンは筋肉や骨の成長に関わっているため、分泌量が多いと男性らしいがっしりとした身体つきになります。
また、テストステロンはやる気・活力・向上心・性欲の源です。
分泌量が多い人は前向きでエネルギッシュであり、女性に対してのアプローチも積極的な傾向があります。
胸毛が濃くてはげる心配がある方に試してほしいこと

胸毛が濃くてはげる心配がある人は、以下4つの方法で抜け毛を予防するのがおすすめです。
- 適度な運動
- 定期的なストレス解消
- 日々のヘアケア方法の見直し
- 育毛剤を使った育毛マッサージ
適度な運動
胸毛が濃くてはげる心配がある人は、日々の生活に適度な運動を取り入れてください。
適度に身体を動かすと筋肉が刺激されて全身の血液循環が良くなり、頭皮への血行を促進して髪の毛の成長をサポートする効果が見込めます。
日中に身体を動かすと心地良い疲労により睡眠の質が向上する上、ストレスの発散にもつながります。
日頃から取り入れやすい運動習慣例は以下の通りです。
- ウォーキング
- ガーデニング
- ストレッチング
- サイクリング
- 家の掃除
- 散歩
忙しくて運動に割く時間が取れない人は、普段使っているエレベーターやエスカレーターの代わりに階段にするなど工夫すると良いでしょう。
定期的なストレス解消
胸毛が濃くてはげる心配がある人は、定期的なストレス解消も行ってください。
ストレスは自律神経のバランスを乱して血行不良を招く上、動物実験で抜け毛リスクを高めるとわかっています。
個人によりストレスの解消法はさまざまですが、具体的には以下の例が挙げられます。
- カラオケで大きな声を出す
- 感動的な映画を見て涙を流す
- 落ち着いた気持ちで音楽を楽しむ
- お風呂に浸かってリラックスする
- 週末にハイキングに出かける
- 仲の良い友人との会話を楽しむ
何らかのトラブルを抱えている際に一人で悩むのではなく、誰かに愚痴を聞いてもらうのもストレスの解消につながります。
参考文献:厚生労働省「こころと体のセルフケア」
日々のヘアケア方法の見直し
抜け毛は頭皮環境の悪化で起こるケースもあるため、日々のヘアケアで頭皮環境を良好に保つ必要があります。
髪の毛を洗う際には以下の手順を意識してください。
- 髪の毛だけでなく頭皮も予洗いする
- シャンプーを手のひらで泡立てて数箇所に付ける
- 指の腹でマッサージするように優しく頭皮を洗う
- シャンプーが頭皮に残らないようにしっかりとすすぐ
髪の毛を洗い終えたら毛先から水滴が落ちない程度にタオルドライを行い、以下の手順でドライヤーをかけてください。
- 髪の毛を持ち上げて根元から乾かし始める
- 髪の毛の中間から毛先を乾かす
- 8割がた乾いたら冷風に切り替えて仕上げる
ドライヤーをかける際には頭皮や髪の毛から15センチメートルほど離してください。
また、同じ箇所ばかり熱風が当たらないよう、ドライヤーを動かしながら乾かすのがポイントです。
育毛剤を使った育毛マッサージ
胸毛が濃くてはげる心配がある人には、育毛剤を使った育毛マッサージがおすすめです。
厚生労働省の発表では、育毛剤には以下の効果・効能が見込めます。
- 育毛
- 薄毛・脱毛の予防
- かゆみ改善
- 脱毛の予防
- 毛生促進
- ふけ改善
- 病後・産後の脱毛改善
- 養毛
髪の毛を洗い終えたらドライヤーで7割ほど乾かし、育毛剤を頭皮に塗布して指の腹でマッサージするようになじませます。
育毛剤を塗り終えた後にドライヤーで乾かす必要はありません。
頭皮マッサージのやり方は上記の画像を参考にしてください。
そして、頭皮マッサージは継続的に行うことで頭皮環境を改善し、抜け毛を予防する効果が得やすくなるため、まずは3ヶ月間継続してみましょう。
参考
「ヘッドスパ」における頭皮マッサージ基本手技が心身に及ぼす影響
女性で胸毛(乳毛)が生える人もいるが薄毛にはつながりにくい

どちらかといえば男性に多く見られる胸毛ですが、女性でも乳毛(乳輪などから生えている縮れた毛)が生える人がいます。
女性の体内でもわずかながら男性ホルモンが分泌されており、分泌量が多いと乳毛が生えやすい傾向にあります。
ただし、男性に比べると女性の体内で分泌されるテストステロンは5〜10%に過ぎないため、薄毛につながるとは断言できないでしょう。
乳毛を始め体毛には皮膚を保護したり体温をキープしたりする役割があるため、ある程度生えるのは仕方ありません。
乳輪まわりはデリケートな箇所のため、毛穴や毛細血管の損傷を防ぐためにも無理に引き抜くことは避けてください。
胸毛が生えなくても原因が重なるとはげる可能性は高まる

抜け毛の原因はさまざまであり、胸毛の有無に関わらず薄毛を発症する可能性があります。
薄毛の進行を判断する基準の一つが抜け毛の量です。
日本人の髪の毛はおよそ10万本とされており、そのうち50〜100本がヘアサイクルの休止期を迎えて抜け落ちます。
季節によっては150〜200本以上の抜け毛を認める時期もありますが、長期にわたり続かない限り過度に心配する必要はありません。
しかし、長期にわたり100本以上の抜け毛が見られる人は、薄毛の可能性があるため注意が必要です。
体毛の薄い人でも薄毛になり得るため毎日の抜け毛の本数に注意し、進行の疑いがあれば早期に対応してください。
胸毛が生えている人は薄毛の進行を注視しておこう

胸毛が生えていると薄毛になるといわれる理由は、テストステロンの分泌量が多いためです。
テストステロンは体内の酵素の一種である5αリダクターゼと結合し、ジヒドロテストステロンへと変化します。
ジヒドロテストステロンはアンドロゲン受容体に結合して、抜け毛リスクを高めるTGF-βを生成します。
5αリダクターゼの活発度やアンドロゲン受容体の感受性は遺伝に左右されるため、父親や祖父が薄毛の人は注意が必要です。
胸毛が生えているからといって必ず薄毛になるわけではありませんが、薄毛の可能性がある程度は高いため、日々の抜け毛量に着目する必要があります。
ただし、男性の抜け毛は主に遺伝が原因で起こるため、胸毛が生えているからといって神経質になる必要はありません。
まずは、食事などの生活習慣の見直し、適度な運動やストレスの発散など自分にできることから対策してください。