「薄毛の改善には早期対策が重要」と聞いて、自分がはげ始めているのか気になっている方も多いのではないでしょうか。

はげ始めのサインは、抜け毛の量が増えたりおでこが広くなったりとさまざまなので、気づくのが遅れる場合があります。しかし、薄毛は進行すると治療が難しくなるため、できるだけ早くはげ始めに気づくことが大切です。

本記事では、はげ始めに起こることが多い7つのサインや症状を調査しました。はげ始めの特徴に当てはまっている方は、頭皮ケアや育毛剤を使用するなど薄毛の早期対策を始めましょう。

当てはまったら要注意！はげ始めのサインを紹介

はげ始めに起こることが多い、7つの症状は以下の通りです。

• おでこが広くなった・生え際が後退してきた
• 頭頂部やつむじが薄くなった・髪が細くなった
• 抜け毛の量が明らかに増えた
• 髪の毛がまとまりにくい・ヘアセットしずらい
• 頭皮に赤み・かゆみがある
• フケが出やすくなった
• 頭皮の硬さが気になる

おでこが広くなった・生え際が後退してきた

おでこが広くなり、生え際が後退してきた場合は要注意です。

薄毛が始まると、以前よりもおでこの面積が広くなったり、額の左右が剃り込み状に後退したりする（M字にはげている）症状がみられます。特にAGAは、生え際や頭頂部に症状が出始めることがほとんどです。

鏡を見て額の形がM字になってきたら、薄毛が進行している可能性があります。できるだけ早くはげ始めに気づけるように、普段からおでこの広さや生え際のラインをチェックしておくことが大切です。

頭頂部やつむじが薄くなった・髪が細くなった

頭頂部やつむじが薄くなったり、髪の毛が細くなったりするのもはげ始めのサインです。

髪の毛の成長が妨げられると、細くて弱々しい髪が増え、薄くなって見えます。髪の毛にハリやコシが無くなってきたら要注意です。

髪の毛が細くなるのは、髪の栄養不足が原因になることが多いです。男性は頭頂部やつむじが局所的に薄くなり、女性は全体的に薄くなります。

頭頂部やつむじは自分で確認しにくく、薄毛の発見が遅れやすい部位です。親しい友人や家族に協力してもらい、日頃からチェックしておきましょう。

抜け毛の量が明らかに増えた

健康な人でも1日に約100本の髪が自然に抜けますが、1日に150本から200本の髪が抜ける場合、抜け毛の増加が明らかに目に見えるようになります。

実際に抜け毛の数を数えることは難しいですが、浴室の排水口や洗面台などで抜け毛の増加を間接的に感じ取ることは可能です。

また抜け毛が季節的に増えることもあり、特に夏から秋にかけては抜け毛が一時的に増加することがあります。抜け毛が長期間にわたって増えている場合は、脱毛の兆候を疑いましょう。

髪の毛がまとまりにくい・ヘアセットしづらい

髪の毛がまとまりにくくなり、ヘアセットがしづらくなってきたら、髪に元気が無くなってきた証です。

髪が細く弱くなると、ヘアワックスを使用してもヘアスタイルが上手くまとまらなくなります。いつもと同じスタイリング剤を使用しているにも関わらず、髪の毛のまとまりが悪くなったらはげ始めている可能性があります。

髪がパラパラとばらけてしまう現象は、特に乾燥する冬に多く見られる現象です。季節の影響も考慮する必要があるため、冬以外でもまとまりにくさを感じるかチェックしておきましょう。

頭皮に赤み・かゆみがある

頭皮のかゆみや赤みは、炎症が原因で発生する症状です。炎症が毛穴に発生すると、その影響で毛が抜け落ちる可能性があります。

強い炎症が広範囲にわたって起こると、多くの毛が抜けることにより薄毛の原因につながります。頭皮の炎症が起こる原因は、シャンプーが合っていなかったり、整髪剤がきちんと落とせていなかったりとさまざまです。

軽い炎症を放置していると、皮膚炎を発症する可能性があります。皮膚炎まで進行している場合は、セルフケアでの改善が難しいため専門医に相談しましょう。

フケが出やすくなった

フケは頭皮の角質が剥がれたもので、特に頭皮が乾燥している状態で増えやすくなります。頭皮が乾燥すると、少しの刺激でも炎症を起こしやすくなり、これが抜け毛を増加させる原因となることがあるため要注意です。

頭皮が乾燥し炎症やかぶれがおきると、かゆみを伴うこともあります。頭をガリガリ爪で擦ると、頭皮が剥がれて髪の毛も一緒に抜けるため強く掻くのはNGです。

頭皮に汚れが溜まっていても、フケは発生します。シャンプーや整髪料の洗い残しがでないよう丁寧に洗髪し、頭皮を清潔に保ちましょう。

頭皮の硬さが気になる

頭皮が硬くなると血行が悪化し、髪への栄養供給が低下するため、脱毛のリスクを高める可能性があります。

単に頭皮が硬くなることだけで、はげるリスクが大幅に上がるとはいえません。しかし、はげ始めのサインとしては考えられます。

頭皮の硬さをチェックするには、日頃から頭皮マッサージを行うことが重要です。いきなり頭皮を触っても普段の硬さが分からないと比較が難しいため、できるだけ毎日頭皮マッサージを取り入れましょう。

はげ始めのサインか気になった時のチェックポイント

自分の症状がはげ始めのサインなのか、気になった方は以下のポイントをチェックしてみましょう。

• おでこに指を当てて以前よりも入る本数が多くなっていないか
• 抜けた髪の毛の根元がしぼんでいないか
• 頭皮に痛み・かさつき・かさぶたがないか
• 毛にハリが出ておらず弱々しくなっていないか
• 寝ぐせがつかずボリュームが減っていないか

はげ始めを疑う際は、おでこの広さや毛質・頭皮に変化がないかをチェックしましょう。毛質が弱々しくなっていたり、髪の毛にボリュームが減っていたりすると、はげ始めの可能性があります。

はげ始めのサインにいち早く気づくためには、以前の自分と比較することが重要です。おでこの広さや毛質は、普段からチェックしておくと変化に気づきやすくなります。

はげ始めのサインが出たと感じたらまずやりたいこと

はげ始めのサインが出た際にやるべきことは、以下の通りです。

• シャンプー・ドライヤーのやり方を見直す
• 頭皮マッサージを習慣づける
• 生活習慣を見直す
• 栄養バランスの摂れた食事を心がける
• 育毛剤を使う

シャンプー・ドライヤーのやり方を見直す

はげ始めのサインが出たと感じたら、いつも通りのやり方でシャンプー・ドライヤーをしていると危険です。

頻繁にシャンプーをすることや強く洗う行為は、頭皮を乾燥させる原因となります。シャンプーは1日1回が適切で、指の腹を使って優しく洗うことが大切です。

また、ドライヤーの熱風を当てすぎると頭皮の乾燥につながります。髪の毛をしっかり乾かすことは大切ですが、ドライヤーを頭皮に近づけすぎないように気を付けて、高温はできるだけ避けましょう。

頭皮マッサージを習慣づける

効果的な頭皮マッサージのポイントは、正しい手順で行うことです。まずは、こめかみをほぐして頭全体の血行を改善し、首筋のコリや頭皮をリラックスさせるツボにアプローチしましょう。

日頃から頭全体の血流を促していると、髪の成長に必要な栄養が届きやすくなります。また頭皮マッサージを取り入れることで、毛質や頭皮の変化をチェックできるのもポイントです。

さらに、頭皮マッサージにはリラックス効果も見込めるため、はげ始めを気にしている方は日常的に取り入れましょう。

生活習慣を見直す

はげ始めのサインが見られたら、生活習慣を見直しましょう。

運動不足や睡眠不足など、生活習慣の乱れも髪の毛に悪影響を与えます。適度な運動を行い、十分な睡眠を心がけましょう。

また、禁酒・喫煙も行えるとなお良しです。いきなり止めるのはストレスが溜まるため、本数を減らすところから始めることをおすすめします。

身体的・精神的なストレスは、自律神経の乱れを促します。ストレスを避ける習慣や発散法を見つけて、髪の毛に良い生活習慣を行いましょう。

栄養バランスの摂れた食事を心がける

はげ始めのサインを感じたら、栄養が豊富に含まれた食事を摂るように意識し、脂っこい・高カロリーの食事は避けましょう。

髪の毛に良い栄養素や食べ物は以下の通りです。

栄養素	効果	食べ物の例
タンパク質	元気で健康な髪の毛を育てる	鶏肉・まぐろ・大豆
ビタミン	頭皮の乾燥を防ぐ	レバー・ほうれん草・玄米
亜鉛	髪の毛の成長をサポートする	生牡蠣・牛肉・卵黄
イソフラボン	女性ホルモンの分泌を促し薄毛改善を目指せる	豆腐・納豆・味噌

髪の毛に必要な栄養素はたくさんありますが、特にたんぱく質は元気で健康な髪の毛の育成には欠かせません。

他にも、頭皮の乾燥を防ぐビタミンや、女性ホルモンの分泌を促すイソフラボンなどが含まれた食べ物を意識的に摂取しましょう。

参考 栄養に関する基礎知識｜国立循環器病研究センター

育毛剤を使う

はげ始めに気づいた早期のタイミングで、育毛剤を使用すると薄毛改善に高い効果が期待できます。

頭皮ケアと育毛剤を併用すると、健康的な髪の毛が生えやすい頭皮環境を作ります。医師の処方が必要な発毛剤と違って、育毛剤は市販で購入できるため、気軽に試しやすいのもメリットです。

頭皮マッサージの際に育毛剤を使用すると、薬剤が浸透しやすくなります。入浴後や、朝シャワーの後（ヘアセット前）など頭皮が清潔なタイミングで使いましょう。

参考 厚生労働省｜医薬部外品の効能効果の範囲

抜け毛の量が増えるとはげが改善され始めたサインの場合もある

脱毛が改善され始めると、退行期の古くなった髪の毛が抜けていく初期脱毛が起こる場合があります。

AGA治療を開始すると起こりやすい初期脱毛は、一時的に抜け毛の量が増えますが心配ありません。むしろ、症状が改善に向かう合図の可能性があります。

ヘアサイクルは、成長期・退行期・休止期と順番に繰り返すのが特徴です。AGA治療薬を始めると、休止期が短くなり成長期へと早く移行します。休止期に成長が止まっていた髪の毛が抜け落ちることを初期脱毛と呼びます。

初期脱毛は、成長期の新たな髪の毛が生えてくる前兆であるため、抜け毛が増えたからといって治療を中断しないようにしましょう。

参考 男性型脱毛症と育毛有効成分

はげ始めのサインか心配な場合は専門家へ相談しよう

はげ始めのサインが脱毛症である場合、自然治癒は難しいため心配な方は専門家へ相談しましょう。

生活習慣や食生活を整えても薄毛が徐々に進行している場合、脱毛症の可能性があります。とくに薄毛に悩む9割の男性はAGA（脱毛症）を発症しているため、早期治療が必須です。

脱毛症の場合は、どんなに頭皮ケアを頑張っても薄毛の改善には至りません。逆に進行する危険性もあるため、はげ始めの原因を特定するためにも、専門家への相談がおすすめです。

はげが改善され始めた時に気を付けたいこと

はげが改善され始めた時に気を付けたいことは以下の通りです。

• 症状が緩和してもすぐに対策をやめない
• 毛髪や頭皮に負担をかけすぎない

症状が緩和してもすぐに対策をやめない

はげが改善され始めても、頭皮マッサージや生活習慣の改善などの対策はすぐにやめないようにしましょう。

はげ始めの対策は、継続することで効果が持続するものがほとんどです。むしろすぐに対策を中断してしまうと、脱毛が再開する可能性もあります。

特に投薬などの薄毛治療を行っている場合は、自己判断で中断しないことが大切です。薬や頭皮ケアを中断したい場合は、必ず専門家に相談するように気を付けましょう。

毛髪や頭皮に負担をかけすぎない

はげ始めのサインが改善したからといって、いきなり毛髪や頭皮に負担をかけすぎるのは危険です。

すぐに髪の毛を染めたり、パーマをかけたりすると脱毛が再開する可能性があります。基本的に負担の大きなカラー・パーマは避けるとともに、普段の髪型やケアも見直すことが大切です。

どうしても髪の毛を染めたい場合は、頭皮や髪に優しいケア製品を使用することをおすすめします。頭皮に負担をかけないケアを、美容院で相談しましょう。

はげ始めのサインが気になりだしたらすぐに対策しよう

はげ始めのサインは、おでこが広くなったり抜け毛の量が増えたりとさまざまです。いち早くはげ始めのサインに気づくとともに、早めの対処が大切です。

はげ始めに気づいたら、シャンプーの仕方を見直したり、頭皮マッサージを日常的に取り入れたりと、自力でできる対処は色々あります。 適切に対応をして、脱毛の進行を食い止めましょう。

はげ始め対策を行っても薄毛が進行する場合は、脱毛症の可能性があります。脱毛症の場合は自然治癒が難しく、早期対策が重要なのですぐに専門家や医師へ相談しましょう。