抜け毛の増加が気になると、将来薄毛になるのではないかと心配な方もいるでしょう。
抜け毛は誰にでも見られる生理現象の一種ですが、季節によって増える時期があると知っておけば過度に心配する必要はありません。
ただし、季節の変わり目を過ぎても抜け毛の増加が収まらない方は、脱毛症の可能性もあるため注意が必要です。
本記事では男性の抜け毛が増えやすい季節別の原因と対策法、および脱毛症の可能性を解説します。
最後まで読むと抜け毛の増加の原因がわかり適切に対処できます。
抜け毛が季節性か判断するチェックリストも紹介するのでぜひ参考にしてください。
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季節の変わり目で抜け毛は増えやすいが期間は限定的

季節の変わり目に抜け毛が増える時期がありますが、期間は限定的です。
日本人の髪の毛はおよそ10万本とされ、毎日およそ50〜100本が抜けては生え変わるヘアサイクルを繰り返します。
50〜100本の抜け毛が多いと思う方もいますが、髪の毛全体の量からするとおよそ0.05〜0.1%に過ぎません。
また、季節の変わり目になると、抜け毛が150〜200本に増加する時期がありますが、通常は1〜2ヶ月で収まるため、過度に心配する必要はありません。
100本以上の抜け毛が数ヶ月以上にわたり続く方は、脱毛症の可能性もあるため注意が必要です。
参考 これって病気?気になる抜け毛、薄毛とそのしくみ|杏林大学医学部付属病院
男性の抜け毛が増えやすい原因を季節別に解説

男性の抜け毛が増えやすい季節別の原因は以下の通りです。
- 春:気温上昇・環境の変化によるストレス
- 梅雨~夏:紫外線・多湿や発汗による蒸れ・皮脂の過剰分泌・冷房による乾燥
- 秋:夏に受けたダメージの顕在化・気温下降による乾燥
- 冬:寒さによる血行悪化・乾燥
それぞれ詳しく解説します。
春:気温上昇・環境の変化によるストレス
春に男性の抜け毛が増えやすい原因の一つが気温の上昇です。人間の身体は冬になると体温を外に逃がさないよう髪の毛を多く保持しようとします。
そして、春になると気温が上昇するため、余分な髪の毛を身体から落とそうとします。ある意味では春の抜け毛は季節の移り変わりに伴う自然な代謝による影響です。
また、進学や進級、就職などで環境が変わる春はストレスが蓄積しやすいシーズンです。
ストレスが蓄積すると自律神経のバランスが乱れ、血行不良による抜け毛リスクを高めます。
さらに、1年を通じて春は寒暖差が最も大きく、自律神経が乱れやすい方は抜け毛リスクも増加する傾向があります。
梅雨~夏:紫外線・多湿や発汗による蒸れ・皮脂の過剰分泌・冷房による乾燥
梅雨から夏にかけて抜け毛が増える原因は紫外線や多湿・発汗による蒸れ、皮脂の過剰分泌、冷房による冷えなどさまざまです。
髪が短い男性は、夏になると紫外線のダメージにより頭皮環境が悪化しやすくなります。
日傘をさしたり帽子をかぶったりする習慣がない方は、さらに抜け毛リスクが増加するため注意が必要です。
また気温や湿度が上昇する梅雨から夏場は、多量の発汗によって頭皮が蒸れやすくなります。
頭皮が蒸れると湿った環境を好む雑菌が繁殖し、頭皮環境の悪化による抜け毛リスクが高まりやすいです。
女性に比べて皮脂の分泌量が過剰な男性は脂漏性脱毛症にも注意しましょう。
皮脂をエサに常在菌の一種であるマラセチアが繁殖すると、脂漏性脱毛症による抜け毛を招きます。
さらに夏の暑さだけでなく、冷房による乾燥にも気を付けてください。
頭皮が乾燥するとターンオーバーが乱れ、抜け毛リスクを高める可能性があります。
参考 男性型脱毛症「AGA」患者の頭皮に 粘度の高い皮脂成分(トリグリセリド)が多いことを発見|大正製薬
秋:夏に受けたダメージの顕在化・気温下降による乾燥
秋に抜け毛が増える原因の一つが、夏に受けたダメージの顕在化です。
紫外線には物質を破壊する強い力があり、頭皮に日差しを受けると次第にダメージが蓄積します。
ダメージの蓄積で頭皮環境が悪化すると、秋口になって抜け毛が増えやすいです。
また、酷暑による食欲不振も髪の毛の成長を妨げ、秋の抜け毛を増やす一因となります。
秋は日ごとの寒暖差が大きいため、自律神経の乱れに伴う抜け毛も増えやすいです。
順天堂医学の第37巻では、健常な45歳女性の1年間の抜け毛本数を追跡調査したところ、10月〜11月に急激に抜け毛の本数が増えるとわかっています。
参考 養毛・育毛剤の評価法
冬:寒さによる血行悪化・乾燥
冬に抜け毛が増える主な原因は、寒さによる血行悪化や空気の乾燥です。
気温が下がる冬は身体が冷えるため、全身の血液循環が悪くなります。
頭皮は身体の中でも特に毛細血管が多い箇所の一つで、血行悪化の影響を受けやすい点が特徴です。
頭皮に送られる血液が減少すると、髪の毛の成長に必要な栄養が不足し抜け毛リスクが増加します。
また冬場の湿度の低下も、抜け毛が増える原因の一つです。
湿度が低下すると頭皮が乾燥してターンオーバーの周期が乱れ、抜け毛が増えやすくなります。
冬場のエアコン(暖房)の使用で屋内の湿度が下がりがちになる点にも注意が必要です。
男性が季節性の抜け毛をより注意したい理由

男性が季節性の抜け毛をより注意したい理由は以下3つです。
- 女性よりも肌や頭皮に油分が分泌されやすく脂性肌の人が多いから
- 髪の毛が短い人が多く紫外線のダメージをもろに受けやすいから
- ヘアケアに疎い人が多く日頃からケアする習慣がない傾向にあるから
それぞれ詳しく解説します。
女性よりも肌や頭皮に油分が分泌されやすく脂性肌の人が多いから
男性が季節性の抜け毛をより注意したい理由の一つが、女性に比べて肌や頭皮に油分が多く分泌されやすい点です。
大手化粧品メーカーの調べで、男性は女性に比べて肌の水分蒸散量が2倍多いとわかりました。
水分蒸散量が多いと肌が乾燥してバリア機能が低下するため、皮脂を分泌して肌を守ろうとします。
皮脂の分泌量が増加すると皮脂をエサに常在菌が繁殖し、抜け毛リスクが増加します。
また、男性ホルモンには皮脂の分泌量を促進する作用があるため、女性に比べると男性には脂性肌が多いです。
特に夏は皮脂の分泌量が増加しやすい季節のため、抜け毛が増えていないか日々チェックする必要があります。
髪の毛が短い人が多く紫外線のダメージをもろに受けやすいから
男性が季節性の抜け毛をより注意したい理由には、髪の毛が短い方が多く紫外線のダメージをもろに受けやすい点も挙げられます。
物質を破壊する強い力を持つ紫外線を浴びると、皮脂が酸化したり肌が日焼けしたりして頭皮環境が悪化し、抜け毛リスクが増加します。
地表に届く紫外線は「UV-A」と「UV-B」の2種類です。
UV-Bは夏場に多く降り注ぐためレジャー紫外線と呼ばれています。
一方でUV-Aは夏だけでなく、冬でも真夏の半分程度の量が降り注いでいます。
そのため、冬でも外出の際には帽子をかぶるなど年間を通して紫外線を対策しましょう。
ヘアケアに疎い人が多く日頃からケアする習慣がない傾向にあるから
ヘアケアに疎い方が多く日頃から頭皮をケアする習慣がない傾向にある点も、男性が季節性の抜け毛をより注意したい理由の一つです。
毎日しっかりトリートメントや保湿をしている方もいますが、女性に比べると頭皮ケアの意識が低い男性が多い傾向にあります。
髪の毛が短い男性でドライヤーを使わず、自然乾燥させている方は多いでしょう。
ドライヤーを使わずに自然乾燥させていると、湿った環境を好む雑菌が増殖しやすくなります。
雑菌が繁殖すると脂漏性の皮膚炎を発症しやすく、頭皮環境の悪化に伴う抜け毛リスクが増加します。
特に年配の方は若い方に比べ頭皮ケアの意識が低い傾向にあるため注意が必要です。
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男性は脱毛症を発現しやすいので抜け毛が季節性なのか精査が必要

男性はAGAをはじめ脱毛症を発症しやすいため、抜け毛が季節性なのか精査が必要です。
季節性の抜け毛は長くても1〜2ヶ月程度で収まるのが特徴です。
数ヶ月にわたり多くの抜け毛が見られる男性は以下の脱毛症が疑われます。
- AGA(男性型脱毛症)
- 脂漏性脱毛症
- 粃糠性脱毛症
AGAは男性に見られる代表的な脱毛症で、思春期以降に発症して徐々に進行するのが特徴です。
また、脂漏性脱毛症は脂漏性皮膚炎に伴い抜け毛が増加する特徴があり、皮脂の過剰な分泌で発症リスクが高くなります。
さらに粃糠性脱毛症では、頭皮を覆うほどのフケが生じてかゆみや抜け毛を招く点が特徴です。
AGAをはじめ脱毛症が原因の場合は、抜け毛の期間が長く続く傾向にあります。
いずれも自然治癒の可能性が低いため、専門の医療機関で適切な治療を受ける必要があります。
抜け毛が気になる男性向け|季節性か判断できるチェックリスト

薄毛が気になる男性は、抜け毛が季節性か脱毛症によるものか以下のチェックリストで判断してください。
- 以前と比べて抜け毛の増加が1ヶ月以上見られる
- 髪の毛が多く抜けている場所が局所的である
- 頭頂部を中心に頭皮が透けて見える箇所がある
- 分け目部分が広くなってきた
- 抜けた髪の毛根に膨らみ(毛根鞘)がない
- 額の両サイドが後退して前から見ると「M」の形に見える
- 抜け毛が細くて弱々しい
上記に該当する項目が多ければ多いほど、季節性ではなく脱毛症による抜け毛が疑われます。
参考 脱毛症|慶應義塾大学病院
季節の変わり目から抜け毛が減らない男性は専門家へ相談するのがおすすめ

季節の変わり目以降に抜け毛が減らない男性は、毛髪診断士など専門家へ相談するのがおすすめです。
抜け毛が数ヶ月以上続く方は季節性ではなくAGAや脂漏性脱毛症、粃糠性脱毛症などの可能性が疑われます。
一度にまとまった量の髪の毛が抜ける方は、円形脱毛症の可能性もあるため注意が必要です。
いずれも自然治癒する可能性は低く、専門の医療機関で適切な治療を受けないと症状の悪化を招きます。
上記の脱毛症の中でAGAは進行性のため、早期の対処が欠かせません。
AGAは10代・20代の方も発症しますが、若いうちに対処すると将来の薄毛リスクが減少します。
抜け毛が長く続く方は、専門家へ早めに相談するのがおすすめです。
季節性の抜け毛に備えたい男性向けの対策を紹介

季節性の抜け毛に備えたい男性には、以下5つの対策がおすすめです。
- 毎日の洗髪方法と使っているシャンプーを見直す
- 入浴後にドライヤーで必ず乾かすことを習慣にする
- 外出時に帽子を被る・頭皮にも使える日焼け止めを塗る
- 朝晩に育毛剤を使う
- 頭皮マッサージを習慣化する
それぞれ詳しく解説します。
毎日の洗髪方法と使っているシャンプーを見直す
季節性の抜け毛に備えたい男性は、毎日の洗髪方法と使っているシャンプーを見直しましょう。
正しい洗髪の手順は以下の通りです。
- シャンプーの前にブラシで髪の毛をといておく
- 髪の毛だけでなく頭皮も予洗いする
- シャンプーを手のひらで十分に泡立て数箇所に付ける
- 指の腹でマッサージするイメージで頭皮を洗う
- シャンプーを残さないようしっかりと洗い流す
シャンプーの際には湯温を36℃~38℃に設定するのがポイントです。
湯温が高すぎるとバリア機能を保つための皮脂が失われ、低すぎると汚れを十分に落とせません。
シャンプーの後も頭皮のかゆみや赤みが見られる方は、洗浄力のマイルドなスカルプシャンプーがおすすめです。
洗髪後にドライヤーで必ず乾かすことを習慣にする
洗髪後にドライヤーで必ず乾かすことを習慣にするのも、季節性の抜け毛に備えるポイントの一つです。
シャンプーの後に髪の毛や頭皮を適度に乾かすと、雑菌の繁殖を抑え頭皮環境が悪化するのを防げます。
ドライヤーは以下の手順で行ってください。
- 入念にタオルドライで髪の毛の湿り気を拭う
- ブラッシングして絡まった髪の毛をほどく
- 20cmくらいドライヤーを離して根元から乾かす
- 冷たい風で髪の毛の熱をとる
ドライヤーの時間が長くなると髪の毛や頭皮にダメージを与えるため、5分〜10分以内に終えるのがポイントです。
シャンプー後の入念なタオルドライで、ドライヤーの時間が短縮できます。
温かい風で8割ほど乾かしたら、冷風に切り替えて仕上げましょう。
外出時に帽子を被る・頭皮にも使える日焼け止めを塗る
季節性の抜け毛に備えたい男性は外出時に帽子を被り、頭皮にも使える日焼け止めを塗ると良いでしょう。
紫外線には物質を破壊する強い力があるため、つばの広い帽子で太陽光を避けるのがポイントです。
帽子のかぶりっぱなしは頭皮の蒸れを招くため、通気性の良い商品を利用し、帰宅後は洗って清潔に保ってください。
最近は男性用の日傘も販売しているため、頭皮の蒸れが気になる方は日傘を利用する方法もあります。
外出の前には頭皮にも使える日焼け止めを塗り、紫外線のダメージから頭皮を守りましょう。
また汗をかくと日焼け止めが流れ落ちるため、こまめに塗り直すことも大切です。
朝晩に育毛剤を使う
季節性の抜け毛に備えたい男性には育毛剤もおすすめです。
育毛剤を使って頭皮環境を良好に保つと、主に以下の効果が見込めます。
- 育毛
- 薄毛・脱毛の予防
- かゆみ改善
- 毛生促進
- フケ改善
- 病後・産後の脱毛改善
- 養毛
育毛剤には1日1回塗布するタイプと、朝晩の2回塗布するタイプがあります。
1回タイプはシャンプーの後にドライヤーで頭皮や髪の毛を乾かし、肌になじませるイメージで塗布するのがポイントです。
1日2回のタイプは夜のシャンプーの後と、朝のスタイリングの前に塗布してください。
育毛剤の効果が実感できるまではある程度の期間が必要になるため、最低でも6ヶ月は使用を継続するのがポイントです。
頭皮マッサージを習慣化する



頭皮マッサージの習慣化も、季節性の抜け毛に備えたい男性におすすめのスカルプケアです。
毎日の頭皮マッサージで血行を促進すると、髪の毛の成長に必要な栄養を頭皮に送り届けやすくなります。
頭皮マッサージの手順は上図の通りですが、以下のポイントを押さえて取り組みましょう。
- 指の腹で頭皮を動かすようにマッサージする
- 1日の頭皮マッサージは5分程度で十分
- 育毛剤の後に頭皮マッサージを行うとより効果的
頭皮マッサージを行う際には、爪や指先で頭皮を傷付けないよう注意してください。
長時間のマッサージはかえって頭皮に負担をかけるため、1日に5分程度で十分です。
シャンプーの後に育毛剤を塗布し、その後で頭皮マッサージを行うと、効率的に血行が促進されます。
参考 「ヘッドスパ」における頭皮マッサージ基本手技が心身に及ぼす影響
生活習慣を整えるのも季節によらず抜け毛対策には有効

季節を問わず生活習慣を整えることは、抜け毛を予防・改善するのに有効です。
正しいヘアケアや頭皮マッサージを心がけても、生活習慣が乱れていては抜け毛リスクを抑えられません。
抜け毛リスクを高める主な生活習慣の例は以下の通りです。
- 睡眠不足
- 運動不足
- 偏食
- 過度なダイエット
- 過度な飲酒・喫煙
睡眠不足による自律神経の乱れや運動不足に伴う筋力低下は、血行不良で頭皮の栄養状態が悪くなる一因となります。
偏食や過度なダイエットで栄養が不足すると、髪の毛の成長を妨げやすいです。
また過度の飲酒・喫煙も血行を阻害し、髪の毛の成長を阻害する原因となります。
抜け毛を予防して健康な髪の毛の成長をサポートするためには、上記の生活習慣の見直しが欠かせません。
季節ごとの抜け毛につながる要因を理解して男性に合った対策を実施しよう

季節の変わり目に抜け毛が増える時期がありますが、期間はおよそ1〜2ヶ月と限定的です。
男性は女性に比べて皮脂の分泌量が多いため、夏場の頭皮環境の悪化には注意する必要があります。
髪の毛が短い男性は帽子や日傘、日焼け止めなどの利用で紫外線のダメージから頭皮を守りましょう。
正しいヘアケアや生活習慣の見直しで抜け毛が減らない方は、AGAや脂漏性脱毛症、粃糠性脱毛症の疑いもあります。
脱毛症は自然治癒が見込めないため、数ヶ月にわたり抜け毛が続く方は毛髪診断士など専門家に相談するのがおすすめです。
季節の抜け毛が起きる原因は個人によりさまざまなため、自分の肌質や体質に合った対策が求められます。
本記事を参考に自分にできることから始めてみましょう。