抜け毛や髪のボリュームダウンが早くから気になり、育毛剤を試してみたい方も多いでしょう。

その中には、育毛剤は何歳から使ってよいか気になる方も多いと思います。

特に、若いうちからの頭髪の悩みは早期の治療で改善することが多いので、育毛剤を使う場合は適切な使用開始年齢を知り、なるべく早めに対処するのがおすすめです。

本記事では育毛剤の年齢制限や早めに使い始めるのがおすすめな人の特徴、正しい使い方などについて解説します。

記事を最後まで読むと将来の薄毛を予防し、髪の毛のハリやコシを取り戻す効果が期待できます。

10～20代で抜け毛や髪の毛のボリュームダウンにお悩みの方はぜひ参考にしてください。

育毛剤は何歳からでも使い始められる

結論、育毛剤は何歳からでも使い始められます。

育毛剤は医薬部外品に分類されており、一般的に年齢制限はありません。

医薬部外品は医療用医薬品に準ずる効果が期待できるものの、人体に対する作用が穏やかで、健康被害を引き起こすリスクが低いのが特徴といえます。

そのため、抜け毛や薄毛が気になりだしたら、中学生・高校生からでも使い始めて構いません。

ただし、育毛剤の含有成分が肌に合うかは個人差があり、特に成長過程の敏感な肌には強い刺激になることがあると知っておきましょう。

また、育毛剤と同じく薄毛治療に用いられる発毛剤を使うには、医師からの処方が必須であること、20歳以上の使用制限があることも注意してください。。

参考： 医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律

薄毛対策として育毛剤は何歳から使った方がいい？

結論、薄毛対策として育毛剤を使い始めるなら、なるべく若いうちに使い始めた方が高い効果が期待できます。

若い方が、新陳代謝や細胞分裂が活発で血行が良いため、健康的な髪の毛を取り戻しやすいです。

また、髪の毛が生えてから抜け落ちるまでの周期を毛周期と呼び、育毛剤で毛周期を正常化できることも早くから使うべき理由といえます。

毛周期は正常だと2〜6年周期ですが、薄毛が進行すると数ヶ月〜1年に短縮されて、弱々しい髪の毛や抜け毛の多さが目立つようになります。

生涯に繰り返される毛周期の回数には上限があるため、なるべく早めに対処することが大切です。

髪の毛全体のボリュームダウンや、生え際・頭頂部の薄さなどが気になり始めたら、将来の薄毛に備えて早めに育毛剤を使い始めましょう。

育毛剤を早めに使い始めるのがおすすめな人の特徴

以下に該当する方は育毛剤を早めに使い始めるのがおすすめです。

• 親族に薄毛の人がいる・遺伝の可能性がある
• 最近髪の毛が弱々しくなっていると感じる
• 頭皮が乾燥してかゆみ・フケが気になる
• 頭皮が脂っぽくべたべたしている

親族に薄毛の人がいる・遺伝の可能性がある

父親や祖父など親族に薄毛の方がいる場合、遺伝的の可能性があるため早めに育毛剤を使い始めるのがおすすめです。

薄毛の原因が遺伝だと一定は仕方がない面もありますが、遺伝以外にも誤ったヘアケアや肌質に合っていないシャンプーなど薄毛を進行させやすい要因はあります。

これらの頭皮環境を悪化させる要因が遺伝的な要因と重なり、抜け毛をより進行させるケースも多いです。

早めに育毛剤を使って頭皮環境を良好に保っておけば、遺伝以外の抜け毛リスクを減らせます。

最近髪の毛が弱々しくなっていると感じる

最近髪の毛が弱々しく感じる方や、ボリュームダウンを実感している方は、早めに育毛剤を使い始めるとよいでしょう。

日本人の毛髪はおよそ0.06〜0.09ミリメートルとされており、それより細いと髪の毛が弱っていると判断できます。

しかし実際に髪の毛の太さを測るのは困難なので、以前と比べて抜け毛が細くなっていないかチェックしてみましょう。

また同世代と比べて髪の毛全体のボリュームが少ない方も、髪の毛が弱々しくなっている可能性があるので、育毛剤の使用を検討してみてください。

参考 安全タイプ（Yesの数が３つ以下）｜全国理容生活衛生同業組合連合会

頭皮が乾燥してかゆみ・フケが気になる

育毛剤を早めに使い始めるのがおすすめな方としては、頭皮が乾燥してかゆみ・フケが気になる方も挙げられます。

かゆみやフケは頭皮環境が悪化しているサインの一つで、放置すると肌トラブルで抜け毛を引き起こす可能性があります。

毎日シャンプーしているのにかゆみやフケがある方は、保湿成分を配合した育毛剤を使用するのがおすすめです。

また育毛剤を使用してもかゆみやフケが治まらない方は、普段使っているシャンプーを見直してみましょう。

市販の洗浄力が強いシャンプーを使っている方は、オーガニックなどの刺激を抑えた製品や薬用・育毛成分配合のシャンプーに変えてみる方法もあります。

頭皮が脂っぽくべたべたしている

毎日シャンプーしているのに頭皮が脂っぽく、べたべたしている方も早めに育毛剤を使い始めるのがおすすめです。

頭皮の脂っぽさやべたつきを放置すると、常在菌の一種であるアクネ菌が異常に繁殖し、肌トラブルを引き起こす可能性があります。

また、常在菌のマラセチアが増えすぎると、脂漏性皮膚炎を発症して抜け毛リスクを高めやすいです。

頭皮のベタつきや脂っぽさが気になる方には、皮脂の分泌量をコントロールするはたらきがあるビタミンB6・パントテン酸配合の育毛剤がおすすめです。

自分に合った育毛剤を選ぶことで効果が見込める

育毛剤をはじめて使う方は、自分に合った製品を選ぶ必要があります。

適切な育毛剤を選ぶと効果が見込みやすいため、以下の点を押さえて自分に合った製品を選びましょう。

• 刺激の強い物質が少ない製品を選ぶ
• 男性用・女性用をよく確認する
• 続けやすい価格帯の製品を選ぶ

頭皮が乾燥しやすい方や肌が弱い方は、刺激の強い物質が少ない製品を選ぶのがポイントです。

アルコールやメントール、エタノール、合成香料、防腐剤などの添加物は刺激が強いため、敏感肌の方やアレルギーをお持ちの方は確認してください。

また、男性と女性とでは肌質や皮脂の分泌量が異なるため、男性用・女性用を確認して性別に合った育毛剤を選びましょう。

さらに市販の育毛剤の中には高額な商品もあるため、継続して使用できる価格帯の製品を選ぶのもポイントの一つです。

初めて使う方向け！育毛剤の正しい使い方を解説

自分に合った育毛剤を選んでも、正しく使用しないと期待した効果は得られません。そのため、以下3つのポイントを押さえて育毛剤を使用しましょう。

• 使う前に頭皮を清潔な状態にしておく
• 使う育毛剤のタイプに合わせた手順で塗布する
• 使った後は自然乾燥させる

使う前に頭皮を清潔な状態にしておく

育毛剤を使う際には頭皮を清潔な状態にしておくのが原則です。

頭皮がベタついた状態で使用しても皮脂が育毛剤をはじくため、有効成分が浸透しにくくなります。

また、シャンプーの前に使用すると塗布した育毛剤を洗い流してしまうので、効果が薄れやすいです。

お風呂上がりやシャンプーの後など、頭髪が清潔なタイミングで塗布するようにしましょう。

育毛剤は1日に2回塗布するのもおすすめで、タイミングはスタイリングの前がベストです。

スタイリングの後に育毛剤を使用すると、スタイリング剤が毛穴をふさぎ、肌トラブルを引き起こす可能性があるので注意してください。

使う育毛剤のタイプに合わせた手順で塗布する

育毛剤は大きくローションタイプとスプレータイプに分けられるため、以下の手順を踏まえて塗布しましょう。

ローションタイプ	スプレータイプ
容器のキャップをはずす逆さにして頭皮にトントンと押しあてるキャップをしっかり閉める	頭皮から5～10cm離すエリアごとに数回に分けて噴射する噴射した部位をもみ込む両手で頭皮全体になじませる

いずれのタイプも、使用する際にはピンポイントで塗布することを意識しましょう。

育毛剤は気になる箇所に塗布できないと期待した効果が得られません。

ピンポイントで効かせるためには反対の手で髪の毛をかき分け、地肌を露出させて塗布するのがコツです。

使った後は自然乾燥させる

育毛剤を頭皮に塗布したら、自然乾燥させるのが基本です。

育毛剤を塗布した後にドライヤーで乾かすと、有効成分が揮発し期待した効果が得にくくなります。

頭皮が濡れているのが気になるなら、ドライヤーの冷風を少しだけ当てると良いでしょう。

ただし、洗髪後にすぐ育毛剤を塗布するのはNGです。

髪の毛や頭皮が濡れた状態だと、育毛剤の有効成分が流れて頭皮に浸透しません。。

シャンプーを終えたら適度に頭皮を乾かしてから育毛剤を塗布し、自然乾燥させてください。

髪の毛へ良くない影響がある習慣・癖を直すと育毛剤の効果が高まる

育毛剤の効果を高めるためには、髪の毛や頭皮に良くない影響がある習慣・癖を直すのも大切です。

育毛剤が有効とはいえ、それ以上に悪い習慣があると頭皮環境の改善は難しいでしょう。

例えば睡眠不足や睡眠の質の低下した状態が続くと毛母細胞の分裂が鈍くなるため、髪の毛の成長が活発になりきれず育毛剤の効果を実感しにくくなります。

また抜毛症など髪の毛や頭皮を傷める習慣・癖がある場合も、育毛剤の使用と並行して直すための努力が必要です。

特に抜毛症は脱毛症にも発展しやすいため、早急に改善が求められます。

さらにオールバックや髪の毛を結ぶヘアスタイルなども、引っ張った箇所の血行不良を招くため注意が必要です。

健康な髪の毛を成長させるためには育毛剤の使用だけでなく、ストレスの緩和など心身の健康も重要だと覚えておきましょう。

10代・20代の若いうちから育毛剤を使う上での注意点

育毛剤は健康な髪の毛を成長させる際に強い味方となりますが、10代・20代の若いうちから使う際には以下の3点に注意する必要があります。

• 頭皮トラブルが起こりやすい
• 育毛剤を購入する費用がかかり続ける
• 原因によっては育毛剤だけでは対策しきれない

頭皮トラブルが起こりやすい

10代・20代の方が育毛剤を使用する際には、頭皮トラブルを起こす可能性があると知っておく必要があります。

10代の成長期には皮脂が活発に分泌されるため、育毛剤の成分によっては毛穴詰まりを起こし、肌トラブルに発展する可能性があります。

また20代の半ばを過ぎると皮脂の分泌量が減少するため、それまで使用していた育毛剤が合わなくなるケースもあるでしょう。

皮脂の分泌量の増加・減少などに伴い、若年層は頭皮トラブルが比較的起こりやすいため、育毛剤を使用する際には自分の肌の状態を知っておく必要があります。

育毛剤を購入する費用がかかり続ける

育毛剤は使い続けることで効果が高まるため、一度使い始めたら継続することが前提です。

一般的に、育毛剤の効果を実感できるまでに約3〜6ヶ月が必要と考えられています。

市販の育毛剤の中には高価な商品も多いため、使い続けると経済的な負担となるケースもあるでしょう。

そのため、育毛剤を選ぶ際には、使い続けても家計にダメージが少ない製品を選ぶことも大切です。

育毛剤の中には定期購入で割引が適用されるケースもあるため、半年程度は定期購入のプランを利用する方法もあります。

原因によっては育毛剤だけでは対策しきれない

抜け毛や薄毛の原因によっては、育毛剤だけでは対策しきれないケースもあります。

育毛剤だけで対策しきれない代表的な例が、脱毛症や病気が原因の抜け毛です。

例えば年齢に関わらず発症する円形脱毛症の場合、抜け毛の原因が免疫系の異常のため、育毛剤で改善するのは難しいでしょう。

また、病気が原因で抜け毛が起こっている場合は、原疾患の治療が最優先となります。

育毛剤の使用や生活習慣の改善で抜け毛が減らないようであれば、専門家のアドバイスを受ける必要があるでしょう。

抜け毛以外の体調不良を併発している方は、なるべく早めに医療機関を受診してください。

育毛剤と違って発毛剤には使用する年齢に制限がある

育毛剤としばしば今度されるのが発毛剤ですが、両者は似て非なるものです。

育毛剤は現在生えている髪の毛を太く・強く成長させる目的で用いられますが、発毛剤は新たに髪の毛を生やす目的で使用されるのが一般的です。

また、育毛剤の多くは医薬部外品に分類されますが、発毛剤は医療用医薬品のため医療機関を受診して処方してもらう必要があります。

発毛剤は原則として使用する年齢に制限があり、20歳未満に対しての有効性・安全性は確認されていません。

また、一般的に生理機能が衰えている65歳以上の方も、発毛剤の使用に際して注意が必要とされています。

発毛剤は医療機関での処方が前提のため、若いうちから使用したいならまずカウンセリングを受けることが必要です。

参考 ミノキシジルの発毛作用について｜日薬理誌

薄毛が気になる場合は早めに育毛剤を使って対策しましょう

育毛剤の使用には年齢制限がなく、若いうちから使い始めると将来の薄毛を予防する効果が期待できます。

父親や祖父など親族が薄毛の方や、髪の毛全体のボリュームダウンが気になる方は、早めに育毛剤を使用して頭皮環境を整えておくのがおすすめです。

ただし、若い方が育毛剤を使用する際には頭皮トラブルを引き起こすリスクがある点や、経済的負担となる点も知っておく必要があります。

育毛剤を使用する際には自分の肌質に合った製品を選択し、正しく塗布するのが大切なポイントです。

また、健康な髪の毛を成長させるためには育毛剤だけに頼るのではなく、生活習慣やヘアケアのやり方の見直しも必要です。

育毛剤を使い始める時期や適切な使い方がわからない方は、毛髪診断士などの専門家に相談しましょう。