短い毛が抜ける│細くて短い毛が抜けるのは大丈夫?抜け毛の原因と対策を解説

短い毛が抜ける│細くて短い毛が抜けるのは大丈夫?抜け毛の原因と対策を解説

髪をとかし終えたブラシに、いつのまにか増えた細くて短い毛を目にすると、思わず薄毛を心配してしまうものです。

しかし、短くて細い毛ばかり抜けるとはいっても、必ずしも薄毛につながるとは限りません。一時的なものであったり、頭皮環境の改善で解決できたりする場合もあります。

この記事では、短い毛が抜ける5つの原因と対策を詳しく解説します。短い毛が抜ける不安を解消し、自分に合った対策を見つけられるでしょう。

薄毛を心配したり、短い毛が抜ける原因が分からずに悩んだりしている方は、ぜひ参考にしてください。

目次

短い毛が抜けるのは薄毛の前兆?抜け毛の状態をまず確認

短い毛が抜けるのは薄毛の前兆?抜け毛の状態をまず確認

短い毛が抜ける現象は、薄毛の前兆の場合もあれば、そうでないこともあります。まずは、現在の抜け毛の状態を確認しましょう。

健康な頭皮でも、1日に50~100本程度の抜け毛は自然に起こります。季節の変わり目である春や秋は特に抜け毛が多くなる傾向にありますが、200本以上抜け続けている場合は注意が必要です。

抜け毛が多いと感じたら、まずは原因を究明することが重要です。抜け毛にはストレスや睡眠不足、頭皮環境の悪化など、さまざまな要因が考えられます。原因を特定できれば、必要な対策を講じられるでしょう。

短い抜け毛が増える時期には毛周期も関係する

毛周期

短い抜け毛が増える時期は、毛周期と呼ばれるヘアサイクルも関係しています。

毛周期とは、毛が生えたり抜けたりするのを繰り返すサイクルです。1本の毛は、成長期、退行期、休止期の3つの段階を約2〜7年かけて繰り返しています。

  • 成長期: 2~7年(髪の毛が成長し、最も長く太くなる時期)
  • 退行期: 2~3週間(成長が止まり、細く弱くなる時期)
  • 休止期: 3~4ヶ月(髪が完全に成長を止め、抜け落ちる準備をする時期)

一時的な短い抜け毛は、生え変わりの時期が重なっているだけの可能性もあります。

しかし、普段と比べて明らかに抜け毛が増えた場合は、毛周期だけではなく、頭皮環境の悪化やストレスなど別の原因が考えられるため、注意が必要です。

参考 男性型脱毛症と育毛有効成分

細くて短い毛が抜ける時に多い原因

細くて短い毛が抜ける時に多い原因

細くて短い毛が抜ける時に多い原因は、以下の5つが考えられます。

  • 過度なストレス
  • 生活習慣による代謝不良
  • 喫煙・過度なアルコール摂取
  • 刺激の強い髪型・ヘアアレンジ
  • 加齢

ここからは、それぞれの原因について詳しく解説します。

過度なストレス

過度なストレスは、精神的・身体的に大きな負担となって自律神経のバランスを崩し、髪の健康にも悪影響を及ぼします。

ストレスを感じると、体は交感神経が優位になり、心拍数や血圧が上昇します。交感神経が優位な状態が長期間続くと、血管が収縮し続け、髪の健康に必要な栄養素が頭皮へ十分に行き届きません。その結果、抜け毛を引き起こす原因となります。

また長時間の労働や運転なども、緊張状態が続いて自律神経の不均衡を引き起こし、ストレスとして体に影響を及ぼすこともあります。 

生活習慣による代謝不良

生活習慣による代謝不良は、髪の健康にとっても大きな問題です。運動不足による心肺機能の低下は血流を悪化させ、頭皮への血流にも悪影響を及ぼし、抜け毛や薄毛の原因となる可能性があります。

睡眠不足も、代謝不良を招く要因の一つです。睡眠中に分泌される成長ホルモンは、髪の成長を促進する重要な役割を果たします。しかし、睡眠不足や質の低い睡眠が続くと、成長ホルモンの分泌を妨げ、薄毛や抜け毛を促進してしまうのです。

さらに血流が悪い頭皮は、バランスの良い食事を摂っても栄養素が十分に運ばれず、髪の健康の維持が困難になります。

喫煙・過度なアルコール摂取

喫煙や過度なアルコール摂取は、髪の成長に必要な栄養素の供給を妨げ、抜け毛や薄毛の原因となる場合があります。

タバコに含まれるニコチンは、血管を収縮させ、頭皮への血流を悪化させる成分です。血流が悪くなると、髪の成長に必要な酸素や栄養素が十分に行き渡らなくなり、髪が細くなったり弱くなったりして、抜けやすくなります。

さらに、ニコチンはビタミンCを破壊するため、頭皮環境を悪化させて抜け毛を増やす可能性があります。

また、過度なアルコール摂取も細くて短い毛が抜ける要因です。肝臓はアルコールを分解する際にタンパク質やビタミン、ミネラルを大量に消費します。これらの栄養素は、髪の成長にも必要なため、不足すると抜け毛へとつながります。

刺激の強い髪型・ヘアアレンジ

カラーリングやパーマなどのヘアアレンジは、見た目を華やかに彩る一方で、髪や頭皮にダメージを与え、抜け毛の原因となる可能性があります。

カラーリングやパーマで使用される薬剤には、頭皮や髪を傷つける刺激物が多く含まれています。特に抜け毛が気になる状態では、刺激物は控え、頭皮を必要以上に傷つけるリスクを回避することが重要です。

どうしてもカラーリングやパーマをしたい場合は、頭皮・毛髪に優しい薬剤を使用している美容院を選び、施術の頻度を減らしたり、間隔を空けたりしましょう。また、ヘアカラー用のシャンプーやトリートメントを使用して、髪や頭皮をケアすることが大切です。

加齢

年齢を重ねるにつれて、髪の毛を作る毛母細胞の機能が低下し、抜け毛が増える傾向があります。

ただ、加齢による抜け毛を完全に防ぐ方法は存在しません。ある程度の抜け毛は避けられないと考えるのが現実的です。

しかし、不摂生な生活習慣は老化を加速させるため、バランスの良い食事や適度な運動、十分な睡眠など、規則正しい生活を送ることが大切です。

また、適切な頭皮と髪のケアを行うことで、抜け毛の増加を抑えることも期待できます。頭皮マッサージや紫外線対策など、自分に合った方法を見つけて実践しましょう。

女性は妊娠・出産・更年期に特有の症状が原因の可能性もある

女性は妊娠・出産・更年期に特有の症状が原因の可能性もある

女性における短い毛の抜け毛は、以下の女性特有の症状が原因の可能性もあります。

  • 妊娠・出産
  • 更年期

ここからは、それぞれの症状について詳しく解説します。

妊娠・出産

妊娠・出産によるホルモンバランスの変化は、髪にも影響を与え、抜け毛の原因となる場合があります。

妊娠中は、エストロゲンという女性ホルモンの分泌量の増加により、抜け毛が減少するとされています。エストロゲンとは、髪の成長を促進する働きを持つホルモンです。

しかし、出産後はエストロゲンの分泌量が急激に減少し、一気に多くの毛が抜けることになり、産後脱毛症と呼ばれる症状が現れます。

産後脱毛症は、産後2~3ヶ月の期間に多くの女性が経験する症状です。通常は半年から1年で自然に回復するでしょう。

産後脱毛症の回復過程では、発毛期の髪の毛が増え、一時的に短い毛が多く見られるようになります。これは、新しい髪が生えてくるための一時的な現象であり、心配する必要はありません。

参考 女性ホルモンとライフステージ

更年期

更年期を迎えた女性は、女性ホルモンの分泌量が大きく変動します。中でもエストロゲンの減少は、抜け毛の大きな原因です。

エストロゲンには髪の毛の成長期を促進し、休止期を短くするはたらきがあります。そのため、エストロゲンの分泌量が減少すると、休止期が長引いてしまいます。

休止期が長引くと新しい髪の毛が生えてくるまでの時間が長くなり、結果として短い毛が目立つようになるでしょう。また、髪の毛自体も細くなるため、全体的にボリュームが減ってしまうこともあります。

参考 更年期

短い毛が抜け続ける場合は脱毛症の可能性もあるので注意

短い毛が抜け続ける場合は脱毛症の可能性もあるので注意

短い毛が抜け続ける場合は、以下の脱毛症の可能性も考えられます。

  • AGA・FAGA
  • 粃糠性脱毛症
  • 脂漏性脱毛症
  • 円形脱毛症

ここからは、それぞれの脱毛症の症状や原因を解説します。これらの脱毛症を発症している場合、自然治癒は難しいため、気になる場合は早めに専門家に相談することが大切です。

AGA・FAGA

AGA (男性型脱毛症) とFAGA(女性男性型脱毛症)は、主に遺伝的要因と男性ホルモンの影響によって起こる進行性の脱毛症です。

AGAは思春期以降の男性に多く見られる脱毛症で、額の生え際や頭頂部から髪が薄くなり、進行すると頭全体が薄くなります。

一方、FAGAは頭全体の髪が薄くなるのが特徴です。40〜50代の女性に多く発症しますが、20代の女性でも発症することがあります。遺伝的要因のほかに、ストレスや出産などによるホルモンバランスの変化も発症に影響するといわれています。

参考 男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン

粃糠性脱毛症

粃糠性(ひこうせい)脱毛症は、頭皮の乾燥と炎症が原因で起こる脱毛症です。

頭皮の乾燥はフケの大量発生を招き、毛穴を塞いでしまいます。その結果、皮脂や汗が溜まりやすくなり、頭皮の炎症が悪化します。頭皮の炎症が深刻化すると、毛根にダメージを与え、抜け毛が増加してしまうのです。

粃糠性脱毛症は、シャンプーやヘアカラーなどによる頭皮への刺激や、ストレスなどが原因で発症すると考えられています。

脂漏性脱毛症

脂漏性(しろうせい)脱毛症は、脂漏性皮膚炎が原因で起こるとされる脱毛症です。脂漏性皮膚炎とは、皮脂の過剰分泌が原因で起こる皮膚炎で、頭皮にも発症しやすい病気です。

頭皮に脂漏性皮膚炎が発症すると、頭皮が赤く腫れたり、フケが大量に発生したりします。フケが毛穴を塞ぐと、皮脂や汗が溜まりやすくなり頭皮の炎症が悪化します。

その結果、頭皮の炎症が毛根にダメージを与え、抜け毛が増える悪循環に陥ってしまうのです。

円形脱毛症

円形脱毛症は、自己免疫が原因で起こると考えられている脱毛症です。本来であれば体を守る免疫システムが、誤って自分の体の一部を攻撃してしまう症状です。

円形脱毛症は、毛根が自己免疫によって攻撃され、脱毛が起こります。脱毛は、頭頂部や前頭部など、特定の部位に円形に現れるのが特徴です。

円形脱毛症の原因はまだ完全には解明されていません。原因としては、自己免疫のほかに、遺伝やストレス、アトピー素因などが関係していると考えられています。

参考 日本皮膚科学会円形脱毛症診療ガイドライン

短い毛が抜ける症状が気になる時の対策

短い毛が抜ける症状が気になる時の対策

短い抜け毛が気になる時には、まず以下の対策を試してみましょう。

  • 栄養バランスのとれた食事の摂取
  • シャンプー・ドライヤーのやり方の見直し
  • 頭皮マッサージの習慣化
  • 育毛剤の使用

栄養バランスのとれた食事の摂取

髪の成長には、バランスのとれた食事が欠かせません。髪の主成分であるタンパク質や亜鉛、ビタミン類などの積極的な摂取が大切です。

一方、砂糖や脂質の過剰摂取は避けましょう。砂糖はタンパク質の吸収を阻害し、髪に必要なタンパク質が不足する原因となります。

揚げ物やファストフードなどの脂質の多い食品は皮脂の過剰分泌を促し、抜け毛や薄毛の原因となります。

逆に、過度なダイエットによる砂糖や脂質の極端な制限も、髪に必要な栄養素不足を招き、抜け毛や薄毛の原因へとつながります。ダイエットは無理のない範囲を心がけましょう。

具体的には、以下の野菜や果物、魚や豆類など、栄養価の高い食材の積極的な摂取がおすすめです。

栄養素効果食材例
ビタミン類頭皮環境を整え、髪の成長を促進し、ダメージから守るレバー、うなぎ、豚肉、にんじん、ほうれん草
タンパク質髪の主成分であるケラチンを構成し、髪を強く丈夫にする肉類、魚介類、卵、大豆製品、乳製品
亜鉛髪の成長を促進し、抜け毛を防ぐ牡蠣、牛肉、レバー、ナッツ類、豆類
コラーゲン頭皮の弾力性を保ち、髪にツヤとハリを与える豚足、鶏皮、魚介類の骨や皮
イソフラボン頭皮の血行を促進し、髪の成長を助ける大豆、納豆、豆腐、豆乳

シャンプー・ドライヤーのやり方の見直し

シャンプー中の抜け毛が気になる方は、洗髪方法が原因かもしれません。以下の3つのポイントに注意して、適切な洗髪方法を身に付けましょう。

  • ぬるま湯で洗う:
    38〜40度のぬるま湯を使用しましょう。熱すぎるお湯は頭皮を乾燥させ、抜け毛の原因となります。
  • 優しく洗う:
    力を入れず、指の腹で頭皮を優しくマッサージするように洗います。爪を立てて洗うと頭皮を傷つけてしまうので注意しましょう。
  • しっかり乾かす:
    シャンプー後はタオルでしっかり水気をとり、なるべく早くドライヤーで乾かしましょう。髪が濡れたまま放置すると、雑菌が繁殖し頭皮環境が悪化し、抜け毛の原因となります。

ドライヤーは頭皮から15cmほど離し、温風と冷風を交互に当てて乾かしましょう。当てすぎは頭皮を乾燥させるので注意が必要です。 

頭皮マッサージの習慣化

頭皮マッサージ
頭皮マッサージ
頭皮マッサージ

頭皮マッサージは、頭皮全体の血流を促し、髪の毛の成長に必要な栄養を届きやすくする効果があります。血流が改善されることで、毛根に栄養が行き渡り、抜け毛の予防や髪の成長が期待できるでしょう。

頭皮マッサージを行う際には、指の腹を使って頭皮を優しくほぐすようにしましょう。力を入れすぎると頭皮を傷つけてしまうので注意が必要です。

より効果的に頭皮マッサージを行いたい場合は、育毛剤を使うのもおすすめです。育毛剤には頭皮環境を整える効果や髪の成長を促進する効果があるため、頭皮マッサージと併用することでより高い効果が期待できます。

育毛剤の使用

育毛剤の使用は、頭皮環境を整え、髪の成長を促進する効果が期待できます。抜け毛に悩んでいる方は、育毛剤の使用も有効な対策の一つです。

ドラッグストアやネットショップなどで手軽に購入できるため、自分の頭皮や髪質に合ったものを見つけて使用しましょう。

育毛剤は、入浴後や朝のシャワー後など、頭皮が清潔なタイミングで使用するのがおすすめです。

育毛剤はすぐに効果が現れるわけではありませんが、継続した使用により、効果を実感できるようになるでしょう。

補足|薄毛が改善し始めると初期脱毛が起きることは多い

補足|薄毛が改善し始めると初期脱毛が起きることは多い

補足の知識として、薄毛改善の兆候が見られると、一時的に初期脱毛が起こることを覚えておきましょう。

初期脱毛とは、ミノキシジルなどのAGA治療薬の使用開始後に一時的に抜け毛が増加する現象です。AGA治療薬は、ヘアサイクルを正常化する作用があり、その結果、寿命を迎えた髪の毛が一斉に抜け落ち、抜け毛が増えます。

初期脱毛は約10日から1ヶ月後に始まります。主に寿命を迎えた細く短い髪が抜けるため、一時的に抜け毛が増加しますが、通常、見た目が著しく薄くなることはありません。

初期脱毛は、新しい髪の毛が生えるための準備段階と考えられています。初期脱毛を乗り越えれば、新しい髪の毛が生え揃い、薄毛の改善が期待できるでしょう。

短い毛が抜けることは誰にでもある!原因に応じた対策を打とう

短い毛が抜けることは誰にでもある!原因に応じた対策を打とう

短い毛が抜けるのは、誰もが経験するごく自然な現象です。毛周期や季節の影響により、一時的に短い抜け毛が増えることがあります。

しかし、生活習慣の乱れや脱毛症が原因で抜け毛が増えている可能性もあります。抜け毛が気になる方は、原因を把握し、自身の症状に適した対策を打つことが大切です。

この記事で紹介した内容を参考に、生活習慣を見直し、正しい頭皮ケアを行うことで、抜け毛を予防し、髪を健康に保ちましょう。

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