M字はげが気になる人の中には、「どこからがM字はげ？」「自分はM字はげになっている？」といった疑問や不安がある方も多いかと思います。

本記事では、M字はげかどうかを判断するための基準や、生え際の正常な状態を画像付きで解説します。

ご自身の額と状態を比べて、気になる方はぜひ、原因別の治し方も参考に対策を検討してください。

どこからがM字はげ？基準を画像付きで紹介

額の両側（左右）の生え際が後退し、M字型に脱毛している状態がM字はげの定義とされていますが、明確な判断基準はありません。生まれつきの額の広さや生え際の形に個人差があるためです。

ただ、ひとつの指標として、頭を横から見た時に、耳の穴から縦にまっすぐ引いたラインよりも3cm前まで生え際が後退しているかどうかで、M字はげの可能性を簡易的にチェックできます。以下の画像を参考にしてください。

画像出典・参考 M字はげの基準・見分け方を教えてください。｜ユビー 病気のQ&A

上述のチェックはあくまでひとつの指標です。自分がM字はげになっているかどうかを判断するには、以前の自分の額の状態と比較して、M字状に後退してきているかどうかという点をチェックすることが重要とされています。

M字はげを発症していると考えられる額の画像

M字はげと考えられる額部分の画像を一例として紹介します。上述の通り、個人差があるため目安として確認してみてください。

解説の通り、生え際がM字状に深く後退していることが分かるかと思います。また、髪の毛が細く弱々しくなっている点も特徴と言えます。

正常な生え際

正常な生え際といえる額部分の画像を一例として紹介します。

正常な生え際は、髪の毛の生え際が均一で、全体的に髪の密度が保たれている状態を指します。具体的には、額の生え際からこめかみ、後頭部にかけて毛が揃っていて、太くてしっかりしている状態が特徴です。

また、最後の男性の生え際はM字状に後退しているように見えますが、「富士額（ふじびたい）」の例となります。富士額は、生まれつき生え際が富士山の形に似ている点が特徴で、M字はげと勘違いされがちです。

M字はげに前兆はある？

M字はげの前兆として以下の内容が挙げられます。

• 生え際の髪が細くなったり、短くなったりしている
• 抜け毛が増える
• 抜け毛の髪質が弱々しく、短く細くなっている
• 生え際周囲の髪の毛の密度が減り、地肌が透けて見える
• おでこの一番上のしわから指2本分付近にまで生え際が広くなる

生え際がM字に後退しているかどうかと併せて確認してみてください。

M字はげの原因別の治し方

M字はげの治し方を原因別で紹介します。専門的な治療が必要な場合と、セルフケアで改善が見込める場合の2つのケースがあります。以下の内容を参考にぜひ対策を講じてください。

• 遺伝の影響 クリニックなど専門的な治療が必要
• AGA（男性型脱毛症）の影響 クリニックなど専門的な治療が必要
• ストレスの蓄積 ストレスの原因を減らし適度に発散させる
• 生活習慣の乱れ 規則正しい生活への改善、良習慣を取り入れる
• 頭皮や髪の毛に負担がかかるヘアスタイル ナチュラルな髪型にする

遺伝の影響｜クリニックなど専門的な治療が必要

M字はげを発症する原因に遺伝が考えられます。両親や祖父母にM字はげの傾向がある場合、その遺伝子を受け継ぐ可能性が高くなります。

遺伝が原因のM字はげの場合、セルフケアによる改善は難しいため、クリニックなどで治療が必要になるでしょう。適切な治療法、治療薬を処方してもらえるため、気になる方は一度相談してみてください。

AGA（男性型脱毛症）の影響｜クリニックなど専門的な治療が必要

AGAもM字はげの原因の一つです。特に、M字部分はAGAの影響を受けやすいとされており、生え際の後退がよく目立ちます。

進行を放置すると、よりM字の後退が進み、全体的な薄毛に発展することもあるため早めの対策が大切です。

AGAを発症している場合、クリニックなどでの治療が必要となります。気になる方はまず相談してみましょう。こちらも適切な治療法、治療薬を処方してもらえることが期待できます。

ストレスの蓄積｜ストレスの原因を減らし適度に発散させる

ストレスもM字はげを発症する原因の一つです。

ストレスは自律神経のバランスを乱して血行不良を招く上、動物実験で抜け毛のリスクを高めることが分かっています。

対策として、まずはストレスの原因と考えられるものを減らすことが大切になります。また、適度に発散させてストレスを溜め込まないようにしましょう。

個人によりストレスの解消法はさまざまですが、具体的には以下の例が挙げられます。

• カラオケで大きな声を出す
• 落ち着いた気持ちで音楽を楽しむ
• お風呂に浸かってリラックスする
• 仲の良い友人との会話を楽しむ
• スポーツなどで体を動かす

参考　National Institutes of Health「ストレスが抜け毛を引き起こす仕組み」（英文による解説）

生活習慣の乱れ｜規則正しい生活に改善する

生活習慣の乱れもM字はげを引き起こす原因の一つです。

栄養バランスの偏った食生活や、運動不足など思い当たる方も多いのではないでしょうか。それぞれの対策を下記でまとめているため、ぜひ参考に対策を講じてください。

気を付けたい生活習慣	対策の例
栄養バランスの偏った食生活	・栄養バランスの良い食事を摂る ・タンパク質、ビタミン類、亜鉛、鉄分などの栄養素を意識して摂取する ・サプリメントなどを活用する
質の悪い睡眠	・就寝1～2時間前からスマホ、PCを触らない ・就寝1～2時間前に入浴する ・寝る部屋はなるべく暗くする ・寝る前に身体を温める習慣を取り入れる
運動不足	・ウォーキングやジョギング、エアロビクスなどの有酸素運動を行う ・お風呂掃除、布団干し、窓拭き、雑巾がけなどの掃除を念入りに行う ・ペットのお世話などを時間をかけて行う ・電車内では着席せずに立つ ・帰りは一つ手前の駅で下車して歩く
不適切なヘアケア	・スカルプシャンプーを使用したヘアケアを行う ・頭皮マッサージを行う ・育毛剤を使用して薄毛対策をする

食生活や睡眠、運動不足の改善はもちろんですが、スカルプシャンプーや育毛剤を使用したり、頭皮マッサージで血行を促進させるなど、日頃の適切なヘアケアを行うことで、M字はげの改善が期待できるでしょう。

参考

National Library of Medicine「男性型脱毛症の男性の睡眠の質」（英文による解説）

栄養に関する基礎知識｜国立循環器病研究センター

医薬部外品の効能効果の範囲｜厚生労働省

頭皮や髪の毛に負担がかかるヘアスタイル｜ナチュラルな髪型にする

ブリーチやパーマ、髪の毛を強く引っ張るようなヘアスタイルを続けている場合、頭皮や髪の毛に大きな負担がかかるため、M字はげの原因となります。

気になる方は、負担の少ないナチュラルな髪型に戻すことを検討してください。また、いつも同じ部分の髪の毛を引っ張るようなヘアセットをしている場合、適度に変えることがおすすめです。

まとめ

M字はげには医学的に明確な基準がありません。気になる方は、本記事で紹介した画像の一例やチェックポイントを参考に簡易的に確認してみてください。

M字はげかどうかの確認で重要なポイントは、以前に比べて自分の額がM字に後退しているかどうかと、髪の毛の状態です。

ただ、自己判断では難しく、誤った判断をしてしまうケースも多いため、気になる方はクリニックなどで一度相談することが賢明といえます。

M字はげを発症している場合、適切な治療が分かり早期改善が期待できるでしょう。