「湯シャン」という言葉を聞いたことはありますか？

「湯シャン」とは、シャンプーを使わないで、お湯だけで髪と頭皮を洗う方法のことを言います。

また、湯シャンを知っている人の中には、湯シャンがフケに効果的だという噂を聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。

本記事では、湯シャンの正しい方法や効果を詳しく解説していきます。

湯シャンが気になっている方や、フケを改善したいと思っている方はぜひ最後まで読んで参考にしてみてください。

湯シャンとは

まず、湯シャンとは前述したとおり、お湯だけで髪と頭皮を洗う方法のことを言います。

言葉の通り、シャンプーを使わず、お湯のみで頭髪を洗うため、シャンプーによる髪の毛・頭皮へのダメージを防ぐことができます。

しかし、人によっては湯シャンをすることで頭皮環境が悪化し、フケが逆に増えたりする可能性もあるため、これから解説するメリット・デメリットをしっかり理解し、適切な方法で行うことが必要です。

フケ対策に湯シャンは効果的？

結論、湯シャンはフケの種類や頭皮の状態によってはフケ対策に効果的です。

特に、カサカサしたフケが気になる方は、シャンプーの使用をやめて湯シャンにすることで、フケの改善につながる可能性があります。

一方で、ベタベタとしたフケが気になる方は、湯シャンではフケは改善できない可能性があります。

湯シャンのみでは過剰な皮脂を落とし切ることができず、頭皮環境を悪化させるおそれがあるためです。

フケの種類に関する詳しい情報はこちらの記事も参考にしてみてください。

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湯シャンのメリット・デメリット

湯シャンのメリット・デメリットは下記の通りです。

以下で詳細に解説していきます。

参考　湯シャンのデメリットとは？やり方や効果、ハゲるって本当？｜ダイコクドラッグ

メリット｜頭皮の乾燥改善

大きなメリットの1つとして、頭皮の乾燥改善が挙げられます。

シャンプーの使用をやめて、湯シャンに切り替えることで、皮脂を過剰に洗いすぎることがなくなるため、頭皮に必要な皮脂を守ることができます。

自分の肌質に合わないシャンプーを使用していると、必要な皮脂まで過剰に洗い流してしまい、頭皮にダメージを与える可能性があります。

そのため、湯シャンに切り替えることで頭皮のダメージを防ぎ、乾燥の改善も期待できます。

メリット｜低刺激

2つ目のメリットは、シャンプーを使用した洗髪より、刺激が抑えられるということです。

シャンプーの使用をやめることで、シャンプーに含まれる化学成分の刺激がなくなるため、頭皮に余計な刺激を与えずに洗髪することができます。

メリット｜経済的

3つ目のメリットは、シャンプーを購入する費用を抑えることができるため、経済的であることです。

月に1回1000円程度のシャンプーを買っている場合、完全な湯シャンに移行することで、月に1000円節約することができます。

週に数日湯シャンの日を作るだけでも、月に数百円は節約することができるでしょう。

デメリット｜脂性肌の方には不向き

デメリットの1つ目は、脂性肌の方には不向きであるという点です。

脂性肌で、過剰に皮脂が分泌されている場合は、湯シャンでは余分な皮脂を流し切ることができず、毛穴が詰まったり、臭いの原因になってしまう可能性があります。

夕方になると髪がベタつく、おでこがテカりやすいと感じている方は避けた方が良いでしょう。

髪のベタつきが気になる方はこちらの記事も参考にしてみてください。

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デメリット｜移行期の不快感

2つ目に移行期の不快感が挙げられます。

シャンプーを使用した洗髪から、湯シャンに切り替えると、体が湯シャンに適応しようとする期間が生まれます。

その期間を「移行期」と呼びます。

シャンプーを使用した洗髪では、皮脂を取りすぎてしまうため、頭皮の皮脂が過剰に分泌されます。

湯シャンを始めると、シャンプーで取りすぎていた皮脂を取らなくなり、過剰に分泌された皮脂が洗い流されないため、一時的にベタつきやかゆみ、臭いが気になることがあります。

移行期には上記のような不快感を感じる可能性があります。

移行期の長さは人によって異なりますが、一般的に3ヶ月程度経過すると安定してくることが多いようです。

デメリット｜頭皮トラブルのリスク

3つ目は、頭皮トラブルのリスクが挙げられます。

湯シャンが肌質や体質に合っていない場合、頭皮トラブルが起きてしまう可能性があり、特に注意したいのが「脂漏性皮膚炎」です。

湯シャンにより、頭皮の皮脂が充分に流しきれていないと、炎症を起こし脂漏性皮膚炎を発症してしまう可能性があります。

また、毛嚢炎や接触性皮膚炎を発症してしまう可能性もあります。

湯シャンに移行する際は、毎日頭皮の様子を観察して異常が現れるような場合は、無理に湯シャンを続けず、シャンプーを使用した洗髪に戻したり、皮膚科などの専門機関へ相談することがおすすめです。

参考　【医師監修】湯シャンは髪にいい？湯洗いの効果や気になる臭いなどを解説｜AGAメディカルケアクリニック

フケ対策に湯シャンが効果的な人とそうでない人の違い

前述した通り、湯シャンはフケの種類や頭皮環境によって合う合わないがあります。

フケ対策に湯シャンが向いている人とそうでない人の詳しい特徴は以下のとおりです。

上記の表と、前述したメリット・デメリットを参考に、自身のフケの状態や頭皮の状態などが湯シャンに適しているのか確認してみましょう。

湯シャンの正しい方法

実際に湯シャンをする際は下記の手順を守って行うことがおすすめです。

• 洗髪前の準備
• 洗い方
• 乾かし方

以下で詳細に説明していきます。

洗髪前の準備

まず、洗髪前の準備が大切です。

洗髪前に、乾いた状態の髪をしっかりブラシでとかして汚れやホコリを落としましょう。

また、お湯の温度は38度〜40度くらいのぬるま湯に設定してください。

頭皮の皮脂が多いと感じている方は、少し高めの40度〜42度くらいに設定することがおすすめです。

お湯の温度が高すぎると、皮脂を取りすぎてしまう可能性があるため気をつけましょう。

洗い方

次に洗い方です。

湯シャンをするときは、シャンプーを使用するときより、ゆっくり時間をかけて洗うことが重要です。

洗う際は、爪を立てたり強い力でゴシゴシしたりせず、指の腹で優しくマッサージしながら洗うことがポイントです。

3〜5分ほどマッサージしたら、マッサージによって浮いた汚れを完全に流すために、2〜3分かけてしっかりすすぎましょう。

乾かし方

最後に乾かし方です。

乾かす際は、優しくおさえるようにタオルドライをしたのちに、ドライヤーで乾かしましょう。

生乾きの状態でいることは、雑菌が繁殖する原因になり、頭皮トラブルのリスクを高めます。

頭皮を中心に、ドライヤーでしっかり乾かすことがポイントです。

湯シャンの注意点

湯シャンをする際には、下記の注意点に気をつけることも必要です。

• 段階的に移行する
• 正しい方法で行う
• 整髪料を使用した日はシャンプーを使用する

以下で詳細に解説していきます。

段階的に移行する

まずはじめに注意してほしいのは、段階的に移行することです。

いきなり、完全な湯シャンに切り替えてシャンプーの使用をやめてしまうことはおすすめできません。

自分に湯シャンが合っているのかを見極めるためにも、週に1回程度から始めて、徐々に湯シャンの頻度を上げると良いでしょう。

正しい方法で行う

次に注意してほしいのは、正しい方法で行うことです。

前述した湯シャンの方法を参考に、正しい方法で行うことを心がけましょう。

ドライヤーで乾かすことを怠ったり、洗髪前のブラッシングを怠ってしまうと、湯シャンの効果を充分に感じることができなくなってしまう可能性があります。

整髪料を使用した日はシャンプーを使用する

ワックスやスプレーなどの整髪料を使用した日は、シャンプーを使用して洗髪することも必要です。

湯シャンだけでは、整髪料を完全に流し切ることができず、頭皮の毛穴を塞ぎ、頭皮環境の悪化に繋がるおそれがあります。

湯シャンによるフケ対策を考えている方の中で、日常的に整髪料を使用する方は、完全な湯シャンへの移行ではなく、整髪料を使用しなかった日だけ湯シャンにするなど、柔軟に対応することがおすすめです。

参考　ふけ・頭のかゆみの原因｜くすりと健康の情報局by第一三共ヘルスケア

まとめ

湯シャンは、シャンプーを使わずお湯だけで髪と頭皮を洗う方法で、フケの種類と頭皮の状態によってはフケ対策に効果的な方法となります。

「乾燥が原因のフケ」には効果的ですが、「過剰な皮脂が原因のフケ」には逆効果となる可能性があります。

フケに悩んでいる方は、まず自分のフケのタイプを見極め、湯シャンが適しているかを判断しましょう。
適している場合でも、段階的に移行し、頭皮の状態を観察しながら進めることがフケ改善のカギです。

整髪料を使用した日はシャンプーを使用するなど、柔軟な対応も必要です。
湯シャンは頭皮環境を整える方法の1つとして、自分に合った形で取り入れることで、フケの改善が期待できるでしょう。

フケ対策には以下の記事も参考にしてみてください。

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