薄毛は男性が抱える悩みのイメージが強いですが、実は薄毛悩みを抱えている女性は少なくありません。

特に、一般的に「おでこ」と呼ばれる前頭部の薄毛は目につきやすく、気にしている方が多いです。

この記事では、前頭部の薄毛を引き起こす原因や、治し方、手軽に始められる対策として薄毛の改善に繋がる食べ物をご紹介します。

また、記事の後半では、実際に前頭部の薄毛に悩んだ女性の体験談をまとめています。

同じような悩みを抱えている女性は、ぜひ参考にしてみてください。

女性の前頭部の薄毛の原因と、それぞれの対策

女性ホルモンの減少

女性の髪の健康は、女性ホルモンと深く関わっています。

特に、女性ホルモンの一種である「エストロゲン」には髪の毛のハリやコシを保つはたらきがあり、「プロゲステロン」にはヘアサイクルの成長期を維持するはたらきがあります。

しかし、30代後半から40代にかけて女性ホルモンが徐々に減少し始め、その後更年期に入るとその減少はさらに顕著になるため、薄毛の原因となります。

ストレス

慢性的なストレスにより自律神経のバランスが乱れると、頭皮の血管が収縮し、髪の毛の成長に必要な栄養や酸素が十分に供給されなくなります。

さらに、ストレスにより質の良い睡眠が取れないと、成長ホルモンの分泌が抑制され、健康な髪の成長サイクルを妨げます。

特に女性は女性ホルモンの影響でPMS（月経前症候群）などストレス症状が出やすい傾向があります。

【出典】女性におすすめのストレス発散方法18選！女性ならではのストレスの要因も詳しく解説把握しよう

上記、女性におすすめのストレス発散法ですが、食べ過ぎやバランスの悪い食事、アルコールの摂り過ぎは身体の健康に悪影響を与える可能性があるので、注意が必要です。

間違ったヘアケア

日常のヘアケアの習慣が不適切だと、頭皮環境が悪化し、薄毛の原因となります。

例えば、洗浄力の強すぎるシャンプーの使用や、強すぎる力での洗髪は必要な皮脂まで洗い流してしまうため、頭皮の乾燥や炎症を招きます。

また、洗髪の頻度が少なすぎたり、シャンプーやトリートメントのすすぎ残しがあったりすると、皮脂や汚れが毛穴につまり、頭皮の炎症を引き起こします。

生活習慣の乱れ

生活習慣の乱れも薄毛に影響します。

下記のような生活習慣の乱れは徐々に蓄積され、ある日突然目に見える形で薄毛として現れることが多いので、注意が必要です。

  薄毛と飲酒の関係や飲酒を控える詳しい方法は下記で紹介しています。
参考資料：飲酒で薄毛は進行する？アルコールと薄毛の関係性を紹介

牽引性脱毛症

ヘアスタイルが原因で起こる薄毛として「牽引性脱毛症」があります。

ポニーテールやお団子など、髪を強く引っ張るスタイルを長期間続けると、頭皮に持続的な負担がかかります。

毛根に持続的な圧力がかかると、毛細血管が圧迫され血行不良を起こします。その結果、毛根に十分な栄養が行き渡らず、髪の成長が妨げられます。

また、いつも同じ場所で髪を分けたり、前髪をピンでしっかり留めたりする習慣も、その部分に常に負荷をかけることになります。

その他、女性特有の脱毛症

女性特有の脱毛症には下記のようなものがあります。

薄毛改善に繋がる食べ物とは

栄養素	食べ物の例
タンパク質	肉類、魚介類、卵、大豆・大豆製品、乳製品など
ビタミン	ウナギ、赤身肉、ブロッコリー、ナッツ類など
亜鉛	牡蠣、レバー、ウナギ、豆類など
カルシウム	乳製品、小魚、大豆製品、海藻類など
鉄分	レバー、あさり、岩のり、カツオなど

それぞれの栄養素について、以下で詳しく解説していきます。

参考 栄養に関する基礎知識｜国立循環器病研究センター

タンパク質

ビタミン

亜鉛

カルシウム

カルシウムは、摂取することで骨や歯を丈夫にするイメージがありますが、頭皮環境を整える役割や髪の毛の成長を促進するはたらきが期待できます。

鉄分

薄毛が治った？実際に薄毛に悩んだ人の体験談

心配な方は医師に相談

紹介した対策をしても前頭部の薄毛が気になる場合や、症状が既に深刻化している方は、皮膚科などの専門のクリニックを受診することをおすすめします。

解説したように脱毛症を発症している場合は自力での治療が難しいため、心配な方は早めに医師に相談し、適切な治療を受けましょう。