抜け毛はだれにでも見られる生理現象の一種です。1日に50本から100本程度の抜け毛であれば、過度に心配する必要はありません。
しかし、以前に比べて抜け毛の量が増え、不安になる方もいるでしょう。
抜け毛が目立つようになる原因は人によりさまざまなため、原因を把握して適切に対処することが重要です。
本記事では男女および年齢別に抜け毛の悩みを紹介します。記事の後半では、正常な抜け毛と異常な抜け毛の見分け方について解説します。
記事を最後まで読むと抜け毛の原因と悩みを解消するための対処法がわかります。抜け毛の悩みをお持ちの方は参考にしてください。
質問 どの男性が一番若く見えますか?
答えは「A」です。
フサフサの秘密は8年連続Web売上No.1の育毛剤*「チャップアップ」薄毛・抜け毛・頭皮などあらゆる髪の毛の悩みに対応した「新時代の育毛ケア」です。
初回100日返金保証付き
※2016年11月/2018年4月/2019年4月/2020年6月/2021年8月/2022年12月/2023年12月/2024年12月 通販新聞調べ ウェブを中心に展開する主な「男性向け育毛剤」の売上高において(2022年4月~2023年3月)
よくある抜け毛の悩みを男女別に紹介

はじめに、抜け毛に関する主な悩みを男女別に紹介します。
- 髪の毛全体のボリュームが減少するのは男女に共通した悩み
- 男性特有の悩みは局所的に抜け毛が進行していくこと
- 女性特有の悩みは髪の毛全体が薄くなっていくこと
よくある抜け毛の悩みについて、以下でさらに詳しく解説します。
男女共通の悩み
抜け毛に関する男女共通の悩みとしては、主に以下の例が挙げられます。
- 髪の毛にボリュームがなくなってきた
- 抜け毛の本数が急に増えた
- 同世代に比べて頭部が薄くなってきた
- 今までセットしていた髪型が似合わなくなってきた
- 抜ける髪の毛が細くなっている
抜け毛に関する男女共通の悩みの1つが、髪の毛全体のボリュームダウンです。年齢を重ねるごとに毛母細胞が衰えたり死滅したりする毛穴が増えるため、ある程度は仕方がない減少といえるでしょう。
しかし、毛母細胞が衰えたり死滅したりするスピードは人それぞれです。そのため、同世代と比べて頭部の薄さについて悩む方は一定数います。
また、抜け毛の本数が急に増えたり、抜け落ちた髪の毛の状態に異常が見られたりすると、男女ともに不安を抱く傾向があります。
上記以外にもさまざまな抜け毛の悩みがあり、心配し始めたらきりがありません。

男性特有の悩み
男性特有の薄毛の悩みの一つとして、局所的に抜け毛が進行していく点が挙げられます。
局所的に抜け毛が進行する原因の一つが、AGA(男性型脱毛症)の発症です。AGAは男性に見られる代表的な脱毛症で、思春期以降に発症することが多くゆっくりと進行します。
AGAの特徴は頭頂部や前頭部から局所的に薄毛が進行する点です。ハミルトン・ノーウッド分類に日本人医師が手を加えた高島分類よって13類型に分類されています。

また、男性ホルモンの分泌量が多いとはげるとのうわさを聞いて、毛深いと薄毛になるのではないかと心配する方もいますが、毛深さと薄毛に因果関係はありません。
薄毛に関わる男性ホルモンはジヒドロテストステロンであり、テストステロンではありません。そのため、毛深いからといって薄毛になるとは限りません。
参考 Classifications of Patterned Hair Loss: A Review
女性特有の悩み
女性特有の抜け毛の悩みの一つとしては、髪の毛が全体的に薄くなっていく点が挙げられます。
女性の場合、男性のように局所的にはげ上がることは多くありません。しかし、何らかの原因によってヘアサイクルが乱れると、髪の毛の成長期が短くなり抜け毛が増える傾向にあります。
生理や妊娠・出産、更年期などに女性ホルモンのバランスが乱れると、抜け毛が増えやすくなる点も女性特有の悩みです。
女性がいつも同じ箇所で髪の毛を結んでいると、引っ張られた先で血行不良を起こし、抜け毛を引き起こすケースもあります。
自身の抜け毛の原因を知ったうえで、適切なアプローチをしていきましょう。
年代別でも抜け毛の悩みは異なる

抜け毛の悩みは年代によっても異なります。年代ごとの主な抜け毛の悩みとしては、以下の例が挙げられます。
- 10代~20代は同世代よりも薄いと不安に感じる傾向がある
- 30代~40代はAGAやFAGAの悩みが増えてくる
- 50代以降になると加齢にともなう抜け毛の悩みが増加する傾向にある
ここでは便宜的に年代別でくくっていますが、あくまでも目安であり個人差があることを知っておきましょう。
また、加齢により毛母細胞が衰えたり死滅したりすると、自然と抜け毛の悩みが増えるのは当たり前ともいえます。
以下で、年代別に多く見られる抜け毛の悩みについて解説します。
10代~20代
10代〜20代の方は一般的に髪の毛に関して悩むことがそもそも少ない年代です。そのため、他の方よりも少しだけ髪が薄く感じたり、抜け毛を感じたりすると悩む傾向があります。
中高生など多感な時期はストレスを感じやすいため、血行不良などが原因で抜け毛が増えるケースもあります。
10代〜20代の抜け毛の原因は遺伝や生まれつきの体質、誤ったヘアケア、乱れた生活習慣などさまざまです。また、つむじの位置や髪の毛のクセによって頭皮が透けて見えるのを悩む方がいます。
30代~40代
30代〜40代は男女を問わず、徐々に抜け毛に関して悩み始める方が増えるタイミングです。
特に生活習慣が乱れていたり、頭皮ケアを怠っていたりする方は、同年代の方よりも抜け毛が多いのではないかと不安になりがちです。
女性の場合は結婚や出産などライフステージに変化が出やすい年代であり、同時に抜け毛の悩みも増える傾向にあります。
また、男女を問わず40代になると更年期を迎えるため、排水溝の掃除をする際に想像以上の抜け毛があって不安になりはじめる方がいるのも、この年代からと言えるでしょう。
50代以降
30代〜40代で薄毛の症状が見られなくても、50代以降になると肌の乾燥によって抜け毛が増えるという男性もいます。
女性の方は閉経を迎えるとホルモンバランスが変化するため、髪質の悪化や抜け毛に悩む方が増えてきます。
閉経にともなう更年期障害の症状は、自律神経失調症の症状と似ているため、自律神経のバランスが乱れやすい方は注意が必要です。
抜け毛で悩む前に髪の毛の正常・異常を見分けましょう

抜け毛は誰にでも見られる当たり前の生理現象です。
そのため、髪の毛について悩む前に抜け毛が正常なのか、それとも異常なのか判別する必要があります。
髪の毛が生えてから抜け落ちるまでのサイクルが毛周期といわれ、正常な毛周期を終えて抜け落ちた髪の毛には以下の傾向が見られます。
- 毛根が太くてハリのある形状をしている
- 髪の毛が太くて長さも十分である
- 増えた抜け毛は一時的なものである
ここでは、正常な抜け毛と異常な抜け毛の見分け方について解説します。
毛根が太くてハリのある形状であるか
毛周期を終えて抜け落ちた健康な髪の毛かどうかは、抜け毛の毛根の形で判断可能です。
健康な抜け毛の毛根は太くてハリがあり、異常な抜け毛の毛根は細くて弱々しい点が特徴です。
毛根にふくらみがない、またはギザギザしている場合は、毛周期の成長期が短くなっているのかもしれません。
正常な毛周期はおよそ3年から6年で、その大半を成長期が占めています。
しかし、脱毛症の発症などが原因で成長期が短くなると、毛根が十分に成長しないうちに抜け落ちるリスクが増加します。
髪の毛が太くて長さも十分あるか
日本人の髪の太さは平均で0.07〜0.08mm程度です。一般的には、髪の太さが0.06mm以上であれば硬毛、0.04mm未満であれば軟毛に分類されます。
また、髪の毛は1日に0.4mm程度、1ヶ月に1〜1.3cm程度、1年に12〜15cm程度伸びます。抜け毛が細くて短い場合は、毛周期の短縮により髪の毛が十分に成長していないと考えられるでしょう。
毛周期は毛穴ごとに異なるためあくまでも目安でしかありませんが、以前と比べて明らかに髪質に変化が見られる方は注意が必要です。
増えた抜け毛は一時的なものか
一般的に1日辺りの抜け毛量が100本を大きく超える場合は異常と考えられています。
抜け毛を1本1本数えるのは難しいため、以下の点を確認してみると良いでしょう。
- 浴室の排水口に短期間で抜け毛が溜まる
- 朝起きたときに枕に大量の抜け毛が付着している
- 洗髪時に多量の抜け毛が指に絡みつく
上記の事態が長く続く場合は、何らかの脱毛症を発症している可能性が疑われます。
しかし、秋口など季節の変わり目には一時的に抜け毛が増える時期もあるため、長期で続いていないかがポイントです。

抜け毛の悩みを抱える方にありがちな原因

抜け毛の悩みを抱える方にありがちな原因は以下の5つです。
- 頭皮・毛髪のケアの怠り
- 生活習慣の乱れ
- 身体や体調の変化・加齢・遺伝
- 環境の変化
- 病気(脱毛症)
頭皮・毛髪のケアの怠り
抜け毛の悩みを抱えている方に多い例が、日常的な頭皮・毛髪のケアの怠りです。
毎日シャンプーする習慣がないと、皮脂の増加など頭皮環境の悪化による抜け毛リスクが増加します。
シャンプーを欠かさない方でもドライヤーをかけずに自然乾燥をしていると、頭皮に雑菌が繁殖して抜け毛を引き起こしやすくなります。
髪の長い女性はもちろん、短髪の男性も髪の毛を洗った後はドライヤーで乾かすのを習慣としましょう。
ヘアケアを怠り続けると、年齢を重ねるほどに抜け毛量の差となってあらわれてくるため注意してください。
生活習慣の乱れ
生活習慣の乱れも、抜け毛の悩みを抱えている方の特徴の一つです
特に食事や運動、睡眠をはじめとする生活習慣は、髪の毛の状態に影響を与えます。
例えば過度のダイエットにより栄養が不足すると、髪の毛を成長させるための栄養が不足し、抜け毛リスクが増加します。
あわせて、睡眠にも注意しましょう。髪の毛は夜間に毛母細胞が分裂して成長するため、睡眠不足や睡眠の質の低下が続くと、髪の毛の成長に悪影響をおよぼします。
また、慢性疲労や飲酒、喫煙の習慣なども、抜け毛リスクを高めるといわれています

身体や体調の変化・加齢・遺伝
身体や体調の変化、加齢や遺伝も抜け毛リスクを高める原因の一つです。
例えば思春期や更年期にはホルモンバランスが大きく変化するため、抜け毛リスクが高くなる傾向にあります。特に女性の生理、妊娠・出産もホルモンバランスが乱れる原因の一つとしてあげられます。
また、加齢にともない毛母細胞が衰えたり死滅したりすると、抜け毛が増えやすくなります。
AGAの発症については遺伝に左右されるため、ある程度は仕方ない部分があるといえるでしょう。
環境の変化
環境の変化も抜け毛リスクを高める原因の一つです。
例えば進学や就職にともなって環境が大きく変わると、ストレスにより自律神経のバランスが乱れ、抜け毛リスクが増加します。
精神的なストレスだけでなく、気温・湿度などの外的要因も髪の毛の成長に影響を与えます。
秋口になると抜け毛量が増えるのも、朝晩と日中の寒暖差による身体的ストレスが、髪の毛の成長に悪影響をおよぼすためです。
特にストレスが多くかかる環境にいると、抜け毛以外の症状も現れてしまうため、できるだけストレスを発散するように心がけましょう。
病気(脱毛症)
何らかの脱毛症を発症していると、抜け毛の悩みを引き起こしやすくなります。
特にAGAや円形脱毛症などは自然治癒が難しいため、対処が遅れるほど進行して悩みが深刻になる傾向にあります。
抜け毛が症状として現れやすい主な病気の例は以下の通りです。
- AGA(男性型脱毛症)
- FAGA(女性男性型脱毛症)
- 円形性脱毛症
- 脂漏性(しろうせい)脱毛症
- 粃糠性(ひこうせい)脱毛症
- 牽引性脱毛症など
抜け毛の悩みに対して悲観的に考えすぎるのも良くない

抜け毛の原因は人によりさまざまですが、あまり悲観的に考えすぎるのも良くありません。
なぜなら、抜け毛について悩むこと自体がストレスになるためです。
ストレスが蓄積すると自律神経のうち交感神経が優位に傾き、血行不良を招きます。
血行不良により頭皮に送られる血液量が減少すると、栄養不足により髪の毛の成長に悪影響をおよぼします。
生活習慣が原因の抜け毛に関しては、セルフケアで改善するケースも多くあります。抜け毛に関して悩むのではなく、原因を突き止めて改善に努めるのがおすすめです。
セルフケアで改善できない場合は、毛髪診断士などの専門家に相談し、一緒に解決していくと良いでしょう。
抜け毛の悩みを解消するための対処法

抜け毛の悩みを解消するためには、普段から以下の方法を試してみるのがおすすめです。
- 育毛剤を使う
- 頭皮マッサージを行う
生活習慣による抜け毛は改善できるとポジティブに考え、さらに上記の点に取り組んでみましょう。
育毛剤を使う
抜け毛の悩みを解消するためには、育毛剤を使ってみるのがおすすめです。
育毛剤には髪の毛の成長に必要な栄養素が配合されており、現在生えている髪の毛を太く・強く育てる効果が期待できます。
男性の方は頭皮の血流を促進したり、皮脂の分泌量をコントロールしたりする成分を含む育毛剤を使ってみると良いでしょう。
女性の方は年齢とともに女性ホルモンが減少する傾向にあるため、エストロゲンと似た働きを持つイソフラボンを配合した育毛剤がおすすめです。

頭皮マッサージを行う



頭皮マッサージを行うと頭皮への血流が促進され、髪の毛の成長に必要な栄養素を送り届けやすくなるといわれています。
頭皮マッサージを行う際には、指の腹で優しく頭皮を圧迫するのがポイントです。爪や指の先で頭皮を傷つけないよう注意しましょう。
参考 「ヘッドスパ」における頭皮マッサージ基本手技が心身に及ぼす影響
抜け毛の悩みの解決が難しそうなら専門家へ相談しましょう

抜け毛は誰にでも見られる生理現象の一種ですが、1日あたり100本以上の抜け毛が長く続くようであれば注意が必要です。
しかし、抜け毛の原因は人によりさまざまなため、原因がわからないうちから悩むのは良くありません。
生活習慣の乱れや誤ったヘアケア、ストレスの蓄積などが抜け毛の原因であれば、セルフケアでの改善が期待できます。
セルフケアで抜け毛が減らない方は、自分で悩み過ぎる前に毛髪診断士などの専門家に相談するのがおすすめです。
生活習慣の見直しや適切な頭皮ケアでまったく抜け毛が改善しない場合は、脱毛症が進行している可能性も疑われるため、なるべく早めに専門のクリニックで診てもらいましょう。